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275 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 17:36:38.06 ID:U1xJSqEI0
露伴が車から降りると、車は走り去っていく。
監視が気づかれないようにするためのカモフラージュだろうか。
大石の部下は露伴が監視の存在を知っていると知らされていないようだった。
その様子がおもしろかったのか、露伴はニヤニヤしながら階段を登り始めた。

これで鷹野は外と内の両側から探られることになる。入江にはそこまで期待していないが・・・。
入江の記憶によれば、診療所には研究施設として地下があるし監視カメラなども設置されている。
逃げ込むにはうってつけの場所だ。大石が頑張ってくれれば、鷹野が診療所へ戻ることは大いにありうる。
入江はむしろ、診療所へ逃げ込まれた場合の保険のようなものだ。

鷹野へのアプローチはこのくらいだろうか。
あとは鷹野が網にかかるか、誰かが梨花を殺しにくるか。
梨花が殺されるまではあと数日。鷹野と接触できる可能性は・・・低いな。
やはり綿流し前に接触できなかったのはかなりの痛手だ・・・。

276 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 17:37:18.21 ID:U1xJSqEI0
??「あ・・・露伴さん・・・。」
露伴「ん?」

考え事をしながら階段を登っていた露伴は彼に気づくのに遅れた。
彼、いや彼らが珍しく無言だったというせいもあるのかもしれない。
声を発したのは圭一だった。

露伴「やぁ、圭一君。それにみんなも。」
レナ「露伴さん、こんばんわ。」
詩音「はーろろんです。露伴さん。」
露伴「どうしたんだい?みんなでこんなところに。」
沙都子「皆さんは梨花のお見舞いに来てくれたんですわ・・・。」
魅音「病は気からって言うからねー。
   みんなで部活をやって梨花ちゃんを元気付けようと思ってさー。」

そう言う魅音の鞄はパンパンに膨らんでいる。
部活のゲームを詰め込んできたようだった。

277 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 17:39:55.90 ID:U1xJSqEI0
露伴「ふーん。だけど、圭一君の様子を見ると部活はしなかったみたいだね。
   お見舞いに行ったのにすぐに追い返されて帰ってきたってところかい?」
圭一「な、なははは。やっぱり露伴さんは何でもお見通しなんだなぁ。」
魅音「圭ちゃんが弱すぎるからでしょ。ふふーん。
   今何連続ビリ記録更新中だっけぇー?」
レナ「魅ぃちゃん、露伴さんが言ってるのはそういうことじゃないと思うかな。かな。」
沙都子「露伴さん・・・何か知ってませんこと・・・?」
露伴「いきなり知ってないかと聞かれてもなぁ。何のことかわからないぜ?」
詩音「露伴さん、沙都子の質問にはちゃんと答えてください。」
露伴「わかったよ。じゃあ、事情を話してくれ。ほら、境内で聞くからさ。」

278 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 17:41:07.97 ID:U1xJSqEI0
露伴はそう言い子供達とともにいつも腰掛ける場所へと移動した。
子供達も露伴の横に座り込み話し始める。

沙都子「露伴さん、梨花が元気がない理由、ご存知なんじゃないんですの?」
露伴「うん?元気がない?」
レナ「沙都子ちゃん、順序を追って話したほうがいいと思うな。
   圭一くん、お願い。」
圭一「あ、あぁ。梨花ちゃんが元気ないのは昨日からなんだけどさ。
   昨日、警察の人が学校に来たんだよ。」
詩音「露伴さん知ってます?大石って言う狸みたいなじじぃなんですけど。」
露伴「大石さんなら知ってるよ。それで?」
圭一「梨花ちゃんを車に呼んで何か話をしたんだ。
   何を話してたか教えてくれないんだけど、警察の人が会いにくるなんておかしいだろ?
   それで今日は仮病で学校を休むし。絶対何かあったと思うんだ。」
露伴「仮病って言うのはなんでわかったんだい?」
沙都子「あら、露伴さん。私に梨花のことがわからないと思いまして?」
露伴「なるほど。梨花ちゃんに何かあったのはよくわかったよ。
   でも、なんで僕が知ってるってことになるんだい?」

279 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 17:42:05.41 ID:U1xJSqEI0
沙都子「露伴さんなら・・・助けてくれるかもって思っただけですわ・・・。」
詩音「私は露伴さんが一枚噛んでるって思ってます。
   大石が綿流しの翌日に梨花ちゃまに会いにくるなんて、」
魅音「詩音ッ!やめなよ。」
露伴「オヤシロ様の祟りだってかい?
   僕はオヤシロ様の祟りに詳しいからってことかな。」
魅音「・・・。」
圭一「露伴さん、何か知ってるのか?」
露伴「知らなくもないが・・・僕が教えれば解決することなのかな?レナちゃん。」
レナ「・・・梨花ちゃんが自分から話してくれないなら、意味がないかな。」
露伴「よくわかってるじゃないか。そういうことだよ。」
圭一「でも、話せない事情があるのかもしれないじゃないかッ!」
露伴「じゃあ僕にも話せない事情があるのかもしれないぞ。」
圭一「くッ・・・。」
沙都子「露伴さん、話せない事情があるのでしたら結構ですわ。
    でも、話せるなら教えてほしいんですのよ・・・。」

280 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 17:43:01.73 ID:U1xJSqEI0
露伴「話せない事情もあるし、僕から聞いて解決するんじゃあ意味がない。
   君達は仲間なんだろう?だったら梨花ちゃんから話を聞いてやれよ。」
圭一「露伴さんも・・・仲間だろう・・・?」
露伴「・・・そう言ってくれるのは嬉しいが。
   僕は雛見沢の人間じゃない。いつまでもここにいれるわけじゃあないんだ。
   だから、君達だけで解決しないと意味がないだろう?」
圭一「・・・。」
露伴「・・・仲間としてひとつだけアドバイスしておくよ。
   梨花ちゃんがもし話をしたなら、全部信じてやることだ。
   とても普通の人間には信じられないことかもしれないけどね。」

露伴はそれだけ言い残して家のほうへと歩き出した。
誰も露伴を止める者はいない。
露伴の姿が見えなくなるまで誰も口を開くことはなかった。

281 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 17:43:47.47 ID:U1xJSqEI0
沙都子「ど、どうしますの?露伴さんは行ってしまいましたわよ。」
魅音「私達、そんなに梨花ちゃんに信用されてないのかな・・・。」
レナ「何か、何か事情があるんだよ・・・。」
詩音「おねぇ・・・ずっと聞こうと思ってたんですが、おねぇは知ってますよね?
   今年もオヤシロ様の祟りがあったのかどうか。」
魅音「・・・。」
レナ「それは、梨花ちゃんのことと関係あるのかな・・・。」
詩音「関係あるかもしれないから、おねぇに聞いてるんじゃないですか。」
魅音「・・・。」
詩音「おねぇ、はっきり言ってくださいッ!!」
沙都子「詩音さん、ケンカはやめてくださいまし。」
レナ「そうだよ、魅ぃちゃんだって話せない事情があるのかもしれないよ。」

282 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 17:44:25.99 ID:U1xJSqEI0
詩音「そしたら、私達はどうしたらいいんです。
   梨花ちゃまに露伴さんに、おねぇまで事情で話せないなんて。
   そんなのが仲間だってんですかッ!?」
圭一「やめろ、詩音!!」
魅音「圭ちゃん・・・。」
圭一「魅音、俺達は仲間だ。」
魅音「うん・・・。」
圭一「だから俺は信じてる。無理に聞き出したりしない。
   もし、梨花ちゃんと祟りに関係があるなら魅音は俺達にその話をしてくれるはずだ。
   魅音がその話を話さないってことは、梨花ちゃんと祟りは関係ない。
   だから俺達に話す必要がない。そうだよな?魅音。」
魅音「圭ちゃん・・・私・・・。」

293 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 18:27:27.71 ID:4jTZ2nT60
露伴が家へと戻ると梨花は不機嫌そうに布団に入っていた。
羽入も部屋の隅で気持ち悪そうにうずくまっている。

露伴「おい、寝てるのか?」
梨花「うるさいわね・・・飲みすぎて気持ち悪いのよ。」
露伴「フン、ガキのくせに飲むからだよ。そいつは寝てるのか?」

露伴がそういいながら羽入のほうへと視線を向ける。
あぅあぅ言っているところを見ると寝てはいないようだ。

梨花「こうなると、話しかけてもほとんど反応しないわよ。」
露伴「ち、せっかく土産を買ってきてやったのに。圭一君達にあげちまえばよかったな。」
梨花「土産?」
露伴「シュークリームだよ。そこで転がってるやつが買って来いってうるさいんでね。」

294 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 18:28:13.46 ID:4jTZ2nT60
羽入「シュークリームなのですかッ!?」

羽入が飛び上がり露伴のほうへと飛びついてきた。
そしてそのまま床に滑り込む。

羽入「あぅぅ〜・・・、やっぱり気持ち悪くてだめなのです。」
露伴「ふん。現金なやつだな。」
羽入「冷蔵庫に入れておいて欲しいのです。
   明日食べるのです。」
露伴「残念だったな、賞味期限が今日までだぞ?
   僕と沙都子ちゃんでちゃんと処分しておくから安心しろよ。」
羽入「あぅあぅ。」


しばらくしてから沙都子が戻ってきて夕食の用意をした。
夕食の後には梨花も羽入も酔いが醒めたらしく体調は戻ったようだ。
露伴たちは3人(4人)でシュークリームを食べたあと床に就いた。

311 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 19:05:51.71 ID:4jTZ2nT60

■TIPS

----???----
「鶯5より鶯1。不振な車両は依然停車しています。
 運転手はスーツ姿。男だと思われます。運転手以外の同乗者は確認できません。」
「了解。本部に確認をする。引き続き監視を続けろ。」
「鶯5了解。」


『・・・ザザ・・・鶯より本部。鶯より本部。
 R宅監視中に不振な車両を発見。発見から15分経過後も依然停車中。
 ナンバー照会を頼む。』
「本部了解。ナンバーをどうぞ。」
『□□** ◇**−**』
「本部了解。」

「照会終了。警察車両のようです。興宮署の所属です。」
「あぁん?警察・・・?興宮署の諜報員とは連絡がとれるんね?すったらん至急確認させぇ。」
「隊長、訛ってます。」
「うぅん。んー・・・ん・・・。すまん。つい訛りがでちまう。」
「それが仕事ですからね。」
「諜報員との連絡取れました。現在確認に当たっています。」
「急がせろ!!計画がバレたとは思えないが・・・万が一ということもある。」

312 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/02/11(月) 19:06:29.08 ID:4jTZ2nT60
「諜報員から連絡。古手神社の車両は岸辺露伴をマークしているそうです。」
「岸辺露伴・・・?」
「1週間くらい前から村に来ている漫画家です。
 富竹と鷹野二佐の殺害の件でマークされているそうです。」
「あぁ、R宅に泊まってるとかいうやつか。ち、厄介なことにしやがって。
 鶯には別件で張り込んでいるだけだと伝えろ。警官に見つからないようにさせろよ。
 職質なんぞされたら始末しなきゃあなんねぇからな。へっへっへ。」
「隊長。興宮のほうに指向性電波妨害が可能な装置がありますが、どうしますか?」
「一応鶯に届けさせろ。何があるかわからん。」
「了解です。本部より鶯。本部より鶯。ナンバー照会の結果が出た。」

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