こっそり外伝とか作ってます
放送地域:父島(東京都・小笠原諸島)
テレビ局名:テレビップ
月曜日のテレビ
05:00〜06:00 釣れて満腹駿河湾
06:00〜08:00 おはようチバラキ
08:00〜09:55 釣れて満腹駿河湾
09:55〜10:00 さいたま市民ニュース
10:00〜11:00 ハイパーおちんちんタイム
11:00〜12:00 粘着キモオタ24時
12:00〜13:00 もう昼ですね、ご飯は食べましたか?奥さん?
13:00〜13:30 午後から即効ソープだ!
13:30〜14:00 もういっちょソープだ!
14:00〜16:00 恋
16:00〜17:00 ケロロ軍曹
17:00〜18:00 しゃぶれよこの野郎
18:00〜19:00 淫乱テディベア
19:00〜20:00 その時、貴史が動いた
20:00〜21:00 てけとーな毎日
21:00〜22:00 釣れて満腹駿河湾
22:00〜23:00 夢みて旅気分♪
23:00〜24:00 ^o^
00:00〜01:00 名探偵コナン
01:00〜01:30 スイーツ特集
01:30〜02:00 淫乱テディベア (再放送)
02:00〜02:30 男と女の情熱大陸(再)
02:30〜03:00 さすらい女刑事亜利沙〜湯けむり温泉旅館連続殺人事件〜
03:00〜04:00 SEX講座 第三回アナルにゆで卵は必ず入る
04:00〜05:00 ムチムチ旦那さん
とりあえず人がいなくても分岐までのんびり投下します
期待してるぞ〜
「全く…温暖化なんて世間じゃ騒いでるけど、こんなに夏ってのは暑かったかねぇ」
蝉時雨の過ぎ去る夕刻。
季節はずれの真っ黒な着物を着込んだ妙齢の女性が、だらしなく畳の上に寝転がりながら愚痴る。
「俺達の子どもの頃は、もっと涼しかったように思うけどなぁ。
あの頃の雛見沢は、もっと気温が低かったのかもしれないぜ」
隣の部屋からかけられた声に、そうだねと女性は一言返す。
その声音には、あの頃を懐かしむ色があった。
自分がまだ、あの古い合掌造りの家に暮らしていた頃。世界は暑さなど感じさせなかった。
寝転がったまま、彼女は自分宛に今日届いた郵便物を物色し始める。
そろそろ、綿流しのお祭りも近い。主要な連絡の書類の入った封筒が、毎日のように届いているのだ。
そんな茶封筒の山にそぐわぬものが、彼女の目にふと止まる。
上品なレターセットを使ったその手紙を取り上げた瞬間、彼女の目は大きく見開かれた。
「え…?嘘でしょ…?」
思わず女性の手から取り落とされた手紙。
白い封筒に漫画キャラクターの切手が貼られたその手紙の差出人には、
返信先の住所と共にこう書かれていた。
―岸辺露伴、と。
「け…圭ちゃぁぁぁん!ちょ、ちょっと来てぇ!」
「お前、その呼び方はやめろって言ってるだろ!…どうしたよ。ゴキブリか?」
隣の部屋から響くのんきな声。…ああもう!その温度差はなんなんだ!
軽い苛立ちを感じながら手紙を拾い上げ、彼女はもう一度大声で呼ぶ。
「ろ、露伴さんから手紙がきたぁぁッ!」
何だよ、どうしたってんだ、等とつぶやきながら、彼女の夫が部屋に入ってくる。
そして彼女の手から手紙を受け取り、封筒の表紙を見る。
その瞬間、彼の顔つきが変わった。
「ろ…露伴さん?マジであの露伴さんかッ!?」
「わ、わからないけど…でも!そんな名前の人、ほかにいる!?」
宛名に『園崎圭一様 魅音様』と書かれている封筒を圭一は焦りながら開け始める。
その様子を彼女―園崎魅音は食い入るように見つめ、便箋が開かれると同時に圭一と顔を並べて覗き込む。
そこには、少し字体の傾いた字が並んでいた。
―久しぶりだね。昭和58年、1983年からだから実に25年ぶりということになるかな。
結婚したんだって?おめでとう。式に行けなかったのは残念だったよ。
もし披露宴に行けていれば圭一君のあんなことやこんなことが暴露できてとても面白かったろうにね。
「だぁぁぁぁぁっ!詩音や沙都子にそれは散ッざんやられたわぁぁぁぁっ!」
「…いやぁ、本当にね。ある意味、一生モノの結婚披露宴だったわぁ…」
―積もる話もあるし、今度一度鹿骨市の方に行こうと思っている。
雛見沢にはお祭の時にお邪魔させてもらおうと思ってるよ。
君たちが世話役をしているお祭りなら楽しめそうだしね。
そうそう、最近の僕の漫画は読んでくれてるかい?是非お二人の感想を聞いてみたいと思う。
そこまで読んで、彼らははたと気がついた。
岸辺露伴。漫画。…ピンクダークの少年!
「何で…私たち、気がつかなかったの…?」
「そうだよ…!何でだよ…!」
単行本なら…全巻、本棚に入っているのに!何故、忘れていられたんだ!
彼らは手紙を持ったまま、本棚の前まで走る。
現在、第7部を連載中のピンクダークの少年。
漫画好きなところは昔から変わらない魅音が、ずっと、ずっと、このシリーズを収集していたのだ。
「こんなに…こんなに近くに露伴さんはいたんだ…」
何故だろう。何故、思い出せなかったのだろう。
痛恨の悔恨が、二人の胸を締め付ける。魅音の目からは…涙があふれた。
圭一はそれを見やりつつ、便箋に目を落とす。そして、驚いたように魅音を呼ぶ。
「はは…露伴さん、マジかよ…」
便箋の続きには、こう綴られていた。
さていきなりここで分岐します
A「―部活の皆にも僕は手紙を送った。個人的には、皆に会えるととても嬉しい。」
B「―この手紙のことは、ほかの皆には内緒にしてほしい。二人が約束を守ってくれると信じている。」
>>14に二択で今後の展開を決めてもらおうかと思う
>>11 設定をお借りしただけのただの妄想です。
>>1さんの作品とは何の関係もありません。
舞台の西暦は2008年だけど。
人がいないのでセルフksk
ふ、二人にこ子供はおらんのか
安価下
>>11 書きこんでから無粋と気が付いた。スマソ
安価ならB
ここはBだッ!
―この手紙のことは、ほかの皆には内緒にしてほしい。二人が約束を守ってくれると信じている。
「どういうこと?露伴さん、私たちにだけ連絡したいのかな…」
「わからないが…とにかく、黙ってよう。詩音にもだぞ」
―お祭りの前にまた連絡しよう。手紙なんて前時代的な連絡手段を使ってすまなかったね。
手紙にメールアドレスを記してあるから、そこに一通出してくれれば非常に助かる。
では、お祭りの日に、また。
XXXXXXXXXX@XXXX.XX.jp
岸辺露伴
すぐに圭一がPCでメーラーを開き、メールを作成し始めた。
魅音はそれを見つめながら、そっと手紙を持った手に力を入れる。
まるで、そうしないと露伴が逃げ出してしまうように思ったから。
会いたかった、と魅音がぽろりと囁く。
俺もだ、と圭一が囁き返した。
岸辺露伴は動かない -雛見沢- 外伝2
『過去からの手紙』
こっちもwktk
ここまでが一応序章。
TIPS投下します
承太郎とか康一くんとかは出ないのかな
----TIPS----
「予感」
1983年、アメリカ―
「不審な手紙?」
「ええ、ジョセフ様と財団宛にそれぞれ一通ずつ。
検査しましたが、何かしらの攻撃、更に波紋やスタンドといったものではないようです」
「ふむ…一応見せてもらおうかの」
年齢を感じさせないこの老人は、男から受け取ったエアメールを開く。
そしてその内容を読みながら、途端に真剣な表情を見せ始めた。
そして最後まで読み、もう一度読み返して顔を上げた。
「…財団宛に届いたものは、まだ開封しておらんな?」
「はい。そのように警告されましたので」
「この手紙に書いてあるように処理してくれ」
「…はっ。かしこまりました」
それだけ言い、男は手紙を受け取る。そしてそのまま下がっていった。
老人はそのまま、深刻な表情で考え事を始めた。
…ため息をつきながら。
ジョセフktkr!!
一応ここまでっす〜
分岐した先から大急ぎで執筆開始します
>>21 ちなみにこのジョセフ、原作設定上ではまだDIO退治に行ってません。
多分アメリカでの〜んびりしていた頃でしょう。
>>23 です。
なので、本編の
>>1さんのお話と矛盾している箇所がある可能性があります。
許可を取った(『イリー暴走させたら面白そう』→『かまわん、やれ』)のも掲示板でです。
圭一「ば・・・バカな・・・ッ!露伴先生の顔が会った当時と変わっていないッ!」
支援
イイヨイイヨー
私怨
レッド・ホッシュ・チリペッパー
>>29-30 IDがすべて大文字…
これがオヤシロ様の祟りって奴か…
>>32 羽○がスタンド的扱いなのはもはやデフォか
少し出来たので投下する〜
まったりペースすぎてごめんよ〜
2008年、6月26日、早朝。
今日は、今年の綿流しの二日前である。
圭一と魅音は、目覚ましの音と共に布団から起きだした。
手紙を受け取り、メールを出したのは昨夜のこと。
返信が来ているかもしれない、と圭一は朝食もそこそこにPCを立ち上げる。
そんな様子を見ながら朝食を作る魅音。
子ども達はまだ起きてこない。
あの頃は中学生だったのにね。
今じゃ私、こんなおばちゃんだよ?露伴さん。
「ダメだ、やっぱり来てないな」
「そうかぁ。多分個人用のアドレスだとは思うんだけどねぇ」
そう言いながら、圭一がダイニングにやってくる。
…そっか。そう考えると、彼もまたおじさんか。
中学時代のはつらつ振りはすっかり影を潜め、落ち着いた面差しを得た圭一。
私も彼も、すっかり歳を取った。
「お祭り前に締め切り上げておいて正解だったんじゃないかい?」
「あぁ。ちっとキツかったけど、こんなことになるんなら大正解ってやつだな。
あいつらももう家族で祭り、って歳でもないしなぁ」
圭一は、今は小説家をやっている。
もともと父親のつながりから同人活動で小説を出し始めたのだが、
その作品が一部の層に対して大当たりした。
大学を卒業してからはその収入だけで生活が行えるほどとなり、
出版社からも原稿のオファーが舞い込み始める。
…口先の魔術師、というあの頃のニックネームは、こうした形で昇華された。
私もねぇ。考えてみれば、変わったよねぇ。
魅音は出来上がった朝食を圭一と一緒に食べながら、ふと昔を思い出していた。
さんざん婆っちゃや母さんと揉めて入った大学。
私は、園崎の一員として、外の世界を学ぼうと必死だった。
だから、大学は敢えて地元ではなく、都会の大学へ行った。
大学3回生の時、婆っちゃが他界した。
後を追うように公由のお爺ちゃんも亡くなり、村の運営が混乱を始める。
あの頃の梨花ちゃんは高校生ながら、本当にがんばってくれた。
そして詩音も。地元に残った園崎として、村の力になった。
「お姉は何も心配しなくていいです。だからきっちり4年で卒業してください」
何言ってるのよ、自分こそ看護婦さんの仕事できてんの〜?と混ぜっ返しながら、
心の中では本当に感謝していた。
母さんも園崎組の運営と共に、雛見沢を影から見守る仕事を続けた。
そして更に翌年のこと。
園崎組に最大最後の危機が訪れる。
暴対法が、施行されたのだ。
保守
暴対法、正式名称は「暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律」。
これにより指定暴力団となった園崎組は以後、徐々に興宮への影響力を失い始めた。
葛西さんは「これも時代なのでしょう」と、団員の以後の生活を守るべく、
様々な「カタギ」の仕事を見つけ出るために奔走していた。
引退したはずなのに、団員を想う人柄の善さは葛西さんらしい。
折りしもバブル崩壊の煽りを受けながらのこの活動には、地域に広く繋がりを持った園崎家の力が生きることになる。
興宮市の工場などが経営の苦しい中、多くの人を引き受けてくれたのは忘れられない。
そして、私が大学を卒業した翌年のこと。
園崎組は、正式に解散することになった。
ここまで出来た。
見返してみると、
どっちの分岐でもこれでオッケーだったような気がしなくもない…
何か本編で指摘されたんだが、
ジョセフにスタンド発現したのって1986年らすぃね
TIPSの「スタンド攻撃」なんてされるわけないじゃ〜ん
うわ〜ん
スタンドって単語消せばいいんじゃね?
続きいきます〜
以後、園崎家は新たに生きる道を模索することになる。
興宮に生きる親戚達も、必死で時代を生き抜こうと懸命だった。
そんな流れの中、私はずっと一緒だった圭一に愚痴ることもあった。
園崎家って、これからどうするんだ?
わかんない。でも…雛見沢のために生きていきたいな。
そっか。そうだな。ダム戦争からずーっと守ってきたんだもんな、この村。
魅音ならきっと守れるよ。何てったって、生粋の雛見沢っ子だからな。
う〜ん…。でもね、思うんだ。
古いものを守ることも大切だけど、皆がこうして新しい生活を始めてるとさ。
何ていうかね…おじさん、無力だな、って思うこともあるの。
無力?
うん。…力にモノを言わせる時代は終わったんだよ。
今は皆、自分のことや家族のことだけで精一杯でしょ?
そんな皆に私、何も出来ない。…何も、出来ないんだよ。
魅音…。
だってさ…。っく、あたしじゃ…何もできないよ…。
悔しいよ…だって、だって、あたし達は…肝心なときだけ皆を煽って…
それで、今はこんなピンチなのにさ…ぇっく…どうしようもないんだよ…
…そんなことはないぞ。
えっ…?
お前が『見守ってる』ってこと、皆わかってるさ。
もう今は、誰かに頼ったり、力で押す時代じゃない。魅音が言ったとおりな。
これからは「皆ががんばる」でいいじゃねぇか。
あいつががんばってる。だから俺もがんばる。
大丈夫だ、皆、ちゃんとそう思ってるさ。
…ありがとう…ありがとう、圭ちゃん…。
うわっ、何だよ!こんなとこでそんなこと…
だって…だって…っ!ふぇぇ〜〜ん…うっく、ひっ、う〜っ…
ありがとう…圭ちゃん…っく…
「何、遠い目してるんだよ」
「ふぇっ!?」
思わず我に返る。
圭一はもうとっくに朝食の皿を片付けていた。
顔を赤くしながら、慌てて魅音も食べ始める。
「そろそろあいつら起こすぞ」
「あ、うん。任せたよ」
もう、子どもも高校生。
露伴と過ごしたあの時の自分達の年齢を軽く追い越している。
魅音は残ったご飯を食べきり、子ども達の朝食の盛り付けを始めた。
ここまででふ
圭一と魅音のあま〜いプロポーズシーンが書きたくなってきたりして
いいよーいいよー
支援
保守
よっしゃいくよ〜
「いってきま〜す」
子どもが学校に行く。
基本的に二人とも仕事は自宅でやるので、送り出すのは二人の仕事である。
圭一は原稿の締め切りを既に上げているので、今日は家事をやってくれるのだろう。
魅音は安心して仕事部屋に入った。
今の魅音の仕事、園崎グループの会長。
それは、はっきり言って自室で行うべき仕事ではない。
副業として、雛見沢村の観光協会の事務員という肩書きも持ってはいるのだが。
こちらも正直に言って同様であろう。
バブル経済以後、園崎の親類が経営する事業を統合し、
地域密着型の一大グループを設立することになったのだ。
有限会社であった一族の店は次々と統合され、積極的に建て直しを計った。
一部だけ突出しても意味がない。全員が生き残るための監督を。
まさに「皆ががんばるから私も頑張る」である。
その全体の指導と名目上の会長を、若き頭首である魅音が請け負ったのである。
全盛期は毎日が死ぬ気の仕事だった。
暴力団時代の事務所を間借りし、必死に色々な役場や施設へ連絡し、
書類に判を突き、会計監査を行う。
会長である魅音自身が、他のものと同様にそうした仕事を行っていくのだ。
この激務を乗り越え、園崎一族は最終的に、全員が生き残ることが出来たのである。
"なぁ、お前大丈夫か?"
う〜ん…ちょっとグロッキーかも…あはは…
"ちゃんと休めよ。時間が出来たら一緒に気分転換に行こうぜ"
新人作家がなぁに言ってるんだか!そっちの締め切りが終わるまでそんなのダメダメ!
"そんなこと気にする余裕があるんなら大丈夫だな、はは"
(…そんなことないよ)
(淋しいに決まってるじゃない)
(電話だけじゃ…嫌だよ…)
(圭ちゃんに…会いたいよ)
よっす。
…どしたの圭ちゃん。こんな時間にこんなとこで。
はは、やっぱりお前忘れてたんだな〜。仕事熱心なのもいいが、自分のこともちゃんと労われよ。
ふぇ?
ほれ。…誕生日おめでとう、魅音。
え?え!?…あ!今日17日!?
そうだよ!ここに来る前に詩音に電話したら、お姉ならまだ事務所でしょうって言うからよ。
仕方ないからここまで持ってきちまったぜ。
ふぁあぁ…ケーキだぁ…
…ありがとう。圭ちゃん。
ハッピーバースデー、魅音。ほら、蝋燭もあるから、吹き消そうぜ。
うん、うん!…圭ちゃん、電気消して。
おぅ。…コホン。ハッピーバースデー、トゥーユー…
圭一が恥ずかしそうに一人で歌い始める。
蝋燭の明かりだけが照らす事務室の中で、その歌声だけが響く。
そして…歌が終わった。
ふーっ。あはは、さすがにこれだけの蝋燭吹き消すのは大変だねぇ!
さ、圭ちゃん、電気電気…っ!?
圭一がそっと、暗闇の中で魅音を抱きしめてくる。
その腕が、疲れてささくれ立った魅音の心を、優しく包んでくれる。
魅音は、そのやさしさに、束の間甘えたくなる。だから、抱きしめ返した。
そしてそっと、暗い中でお互いの顔を見つめあいながら。
二人はそっと、唇を重ねた。
今のところ以上です。
もうすぐ1章が終了予定。
露伴のろの字もないんだがどうしよう。
がんばれー
みてるよー
けええええええええええええええい!!
あ、ごめん。
逆算したら子どもってまだ中学3年生じゃないとおかしいな。
ミス多発しすぎで自分のアホさが嫌になるわ…
ほ
ほしゅー
支援保守
遅くなってごめんなさい
投下します〜
多忙を極める二人であったが、こうした折々の骨休めには必ず一緒になれた。
圭一の仕事が物書きであったことも助かった面がある。
基本的に物書きは締め切り直前の1ヶ月が山場だ。
そこを乗り切ったら、自分の時間はゆっくりと持つことが出来る。
そして、まだグループの母体が元暴力団事務所にあった1994年。
仕事が一区切りついた魅音と締め切りを終えた圭一は、久しぶりに遊びに出かけた。
レナや沙都子は今どうしているだろう、といった話を夕食のときにした。
レナは地元の専門学校を卒業し、保母さんになったという話を聞いている。
かぁいい園児達をお持ち帰りしたりしちゃダメだぞ〜、とからかうと、
「もう大人だし、そんなことはしないよ」と笑いながら返されてしまった。
沙都子は監督や富竹の勧めもあり、防衛大学の特待生になってしまっていた。
…ある一部隊が沙都子のトラップに惚れこみ、本気で口説きにかかったらしいと聞く。
部隊の名前は…よく覚えていないが、わんわんだったかバンバンだったか。そんな名前だった。
夕食を終え、魅音の借りている部屋に向かって二人は歩く。
いつもどおり圭一は魅音を送って帰るつもりなのだろう、と思っていた。
でも。その日は、ちょっと違っていた。
「魅音、ちょっと上がっていっていいか?」
「…いいけど。散らかってるよ?」
「大丈夫。さんきゅ〜な」
言葉のほどには散らかしてはいない部屋に、お邪魔します、と律儀に声をかけて圭一が上がりこむ。
魅音は部屋に入り、靴下やスカートを脱ぎ、部屋着に着替えた。
もうこれぐらいのことではお互い別に動揺はしない。それだけの分別は持つ年齢であり、付き合いだ。
スカートなんて、圭ちゃんに言われなかったら今でもはいてなかったのかな、
なんてことを考えながら、魅音は部屋のベッドに腰を下ろした。
「あのさ」
「何?どうしたのさ、改まって」
「やっぱり、こういうのは男から言うべきだと思ってさ」
そう言いながら圭一が、自らの鞄から小さな箱を取り出す。
そしてそっとそれを魅音に渡してきた。
それを受け取り、魅音がそっと箱を開ける。
華奢な、プラチナのリングがそこに輝いていた。
「もしかしてこれ…婚約指輪…?」
「…お、おう。…何か、改まって言うのも照れるけどよ〜…」
「俺は…お前みたいにタフじゃないし、凄くもない。
けど、俺はお前の傍で、ずっとお前を支えたい」
「…。」
「理屈じゃない。俺はお前だ、って思ったんだ。
理解したい、分かち合いたい、一緒にいたい。
だから…お前に今日、言おうって決めたんだ」
「結婚しよう、魅音」
あqwせdrftgyふじこxp;@
「圭ちゃん…私で…ほんとにいいの…?」
「…何だよ、嫌だったらもう離れてるよ!」
「私…いいお嫁さんになれないかもしれないよ?
圭ちゃんも大事だけど、皆も大事なの。今私が離れたら、きっと皆…」
「あ〜あ〜あ〜!もう喋るな!」
そう言って圭一は、顔を真っ赤にしながら魅音を引き寄せる。
そして少し強引に、彼女の唇を奪った。
「そんな魅音だから、好きになったんじゃねぇかよ…ッ」
「圭ちゃん…」
「皆を見捨てない、皆を守ろうとする、やさしい魅音が好きだ。
だから、その仕事は全力でやればいい。
俺は…そうやってるお前が帰ってくるのを、家で待ってる。
そしてお前に『お帰り』を言うんだよ。
そんなのでもいいだろ…?」
泣いていた。あふれ出すものが止まらなかった。
嗚咽を漏らしながらも、しかし魅音は圭一をまっすぐ見ながら、返事をした。
「圭ちゃん…ありがとう…ひっく…
ふつつかものですが…っ、よろしくお願いします…!」
そんなこんなで、二人で15年やってきた。
その裏や表には、語りだせば止まらないエピソードがある。
だが、そんな回想をしながらでは仕事が手につかない。
仕事は今では書類やネットを介しての事務作業だけでどうにかやっていけるまでになった。
事務所は移転し、もっと多くの事務員であふれていることだろう。
やっと『会長』らしい業務にまわった、とも言えるが。
仕事をやり始めて一時間も経ったころだろうか。
部屋の外から、圭一の呼ぶ声が聴こえた。
「魅音!露伴さんからの返事が来てるぞ!」
慌てて魅音は部屋を飛び出した。
―メールありがとう。
雛見沢にはお祭りの日に行くことは伝えたと思う。
ただ、こっそりと行くのでそこは了承してほしい。
沙都子ちゃんや梨花ちゃんの目に触れることは避けたいからね。
出来れば君達には、当日の彼女達の予定などを聞きだして僕に教えてほしいんだ。
それから僕らの会う段取りをつけよう。
あ、君達の予定がもし合わないようだったら、遠慮なく言ってほしい。
その場合はおそらく、以後はメールだけのやりとりになると思うが…。
その点はまた返信してくれ。
では。
なるほど、俺達以外には会いたくないのか、と圭一は少し不満そうに呟く。
魅音にもその理由はよくわからない。何故、会いたくないのだろう。
…そして、この胸にひっかかるなにかは、何なのだろう。
何かを決定的に掛け違えているような、この感覚は。
とりあえず返信をしなくてはいけない。
返事は…
選択肢
A、当日はそれなりに忙しいですが、時間には余裕があります。
B、当日はずっと詰めてて忙しいので、残念ながら会うのは厳しいです。
>>78までに多かったほうで
露伴がなんかおとなしいな。 気のせい?
Aで
未来から来てたんだし、今でも姿が若いままだからじゃね?
じゃぁAで
Aのが面白くなりそうなのでAで
やっぱり時間遅いし人少ないですね
あと二人Bでも3:2なのでAで決め打っちゃいましょうか
おk
―お返事お待ちしてました。
当日はそれなりに忙しいですが、時間には余裕があります。
またスケジュールがわかり次第、時間や場所を連絡します。
お会いできるのを楽しみにしています。
圭一 魅音
即座に返信を返し、圭一はふと魅音に言った。
「どうした?何か腑に落ちない、って顔してるけど」
「うん…。何なんだろうね。何か変な感じなんだよ」
何がおかしいのだろう。
ただ、決定的に不自然なことが目の前に突きつけられているのに、
それに何故か気付けない。もやもやとする頭を振り、魅音は圭一に笑いかける。
「旦那様、本日のお昼ごはんは何でございますか?」
「…焼きそば」
中学生の頃は飯盒炊爨で得意そうな顔をしていた夫を思い出し、
また魅音はそっと笑顔になった。
料理下手はこれでも随分マシになったのだが、炒める料理ばかり作るのは何故なんだろう。
まだまだ知らないことがこの歳になってもあるのだなぁ、と、
魅音は少し可笑しな気分になった。
1章終了
やべぇ、長くなるぞコレ…
明日続き書くほうがいいのかもわからんな…
実は圭一のプロポーズなんか予定してなかったとですよ
だが俺はまだ寝ない
できれば今続き希望
それじゃあTIPSを書くとしよう
ガンガレ
保守
----TIPS----
「幸福の群像」
ねぇ。あの日の罰ゲーム、覚えてる?圭ちゃん。
あ〜…忘れた忘れた。
もう、照れちゃってさ〜!私の初めてをあげたのに、その態度はいただけないな〜?
何だよ!そもそも、お前がムチャなゲームするから負けちまうんじゃねぇか!
あっひゃっひゃっ!そうだねぇ、あの時は圭ちゃんが教室の隅っこで…
…?
…あれ?なんだっけ?隅っこで…。顔を赤くしてた…ような…
思い違いじゃねぇか?あの罰ゲームはそもそもレナが言い出したんだろ?
ん〜。そうだったっけ。あはは、おじさんももう歳かもねぇ!
おいおい、うら若き女子大生がそんなこと言っちゃっていいのかよ〜!
あはははは、まぁまぁ!それより圭ちゃん、今日はどこに行く?
そうだなぁ…久しぶりのデートだからなぁ…。…。…?
…!…。♪
もう一個TIPS書きまふ
wktk
支援
支援
支援
支援
----TIPS----
「彼方からの手紙」
2008年、M県S市杜王町―
なんだこれは?
これが僕の第一印象だ。
海外からもたまにファンレターはくるが、財団法人からのファンレターってのは初めてだ。
発、アメリカ。SPW財団?
おいおい、僕の漫画は台湾版とヨーロッパ版しか出てないんじゃなかったのか?
よっぽどコアなファンがいるんだな、あの自由の国ってとこには。
まぁ、たまにはこんなのも面白いな。何かのネタに仕えるかもしれん。
そう思い、僕は中の便箋を抜き出し、読んだ。
便箋には僕の漫画の絵と、一行だけ、日本語でこう書いてあった。
「思い出したか?」
…。やるね。
これは結構、不利な『賭け』だったと思うんだけどな。
僕はその便箋をシュレッダーにかけ、跡形もなくしてしまった。
さあ、続きを描こう。その後は…どうしてやるかな。
以上、ここまでで第1章、完ということで!
うい、ではちと休憩します
また今日中に再開すると思うので、また読んでいただければ幸いです
次にお前等は『保守』と言う
保守
・・・・・・ハッ!!
ほしゅ
保守
だが保守
こっちも保守
ほ
くそう、このスレに今頃気付いたぜ…
>>9でAを選んだ時の方が無性に気になるんだぜ…
…いつか書いてくれますよね、ボス?待ってます…
ほす
ほ
る
す
た
い
ん
級
の
巨
根
( ゚д゚ )
保
健
ほっしゅ
し
お
>>119 IDがH2O…
ウェザーリポートッ!?
ほ
ん
と
保守ありがとうです!
今から2章執筆するですよ
夢の中でvipperに散々叩かれてうなされたのはナイショだ
>>127 君も金隠しに襲われたかと思ったじゃないか。
ともかく期待。
とりあえず保守だ!
微量ですが投下開始します〜
2008年6月27日
いよいよ明日が綿流しのお祭りの日である。
今日は魅音は部屋にこもっているわけにはいかない。
『雛見沢観光協会』の職員としての仕事をするため、今日は外出するのである。
『雛見沢観光協会』。
これは雛見沢の案内や土地分譲などを積極的に推し進めようとしていた御三家ゆかりの団体で、
それが「観光名所」として雛見沢村がピックアップされると同時に、
雛見沢村の環境保全、区画整備としての団体に変化していったものだ。
これも話せば長い話になるが、魅音と圭一が結婚した翌年のこと。
雛見沢村に保全されてきた園崎家や公由家の敷地にある合掌造りの集落が、
世界文化遺産に指定されたのである。
そこで全国、はては世界各地から観光客がやってくるようになった雛見沢に対して、
魅音は周囲を唖然とさせるようなアイディアを提案した。
曰く。
園崎本家を開放して、観光名所にしてしまおう、と。
先祖伝来の屋敷を開放する、という話に当然一族は難色を示した。
だが、せっかく観光客が来ているのに、彼らを満足させる観光的な要素がほとんどないのは、
彼らも薄々はわかってはいたのである。
精々、合掌造りを遠くから眺め、写真を撮るだけ。
ならば。という魅音の大胆な提案に、茜がこう問い正した。
あたし達の故郷を蹂躙させるつもりかい。
いいえ。蹂躙ではなく、開放と思っていただきたい。
そしてこれが何よりも雛見沢のためになると、私は信じております。
それが蹂躙ってんだよ。…ったく、皆が帰る家をなくしちまおうってのかい?あぁ?
それは単なる「生贄」ってんだよ。この家を供物に捧げるつもりかい。
皆が帰る家はここです。この雛見沢です。
家が変わろうと、皆が集まる場所はまた作れます。
だから、この家を皆に諦めることを強いているとしても!
次の時代の雛見沢のため、この家を、開け放ちましょう。
無論実際はこれ以上の修羅場が展開され、ポン刀やら何やらが飛び交う危険地帯になったのだが。
最終的には茜の一言でこの内紛はケリがついた。
もういいよ、好きにやりな、と。
そして、園崎本家は観光名所として開放される。
その他の点在する合掌造りには、遺産保護費用などを自治体が運用し、有料の公園とした。
道路や駐車場も整備され、念願の高速道路ICも開通される。
雛見沢村が一大観光区として動き始めた中、魅音は不安でいっぱいだった。
これで本当によかったのかな、圭ちゃん。
わかんねぇ。けど、それを決めるのは俺達じゃないだろ。
そう言いながら圭一は、自分が押しているベビーカーを見やる。
結婚してすぐに生まれた、彼と彼女の子ども。
決めていくのはこいつらだし、これをどうするかもこいつらの世代が決めるんだぜ。
…ただ、な。俺はこっちの雛見沢も悪くないと思ってる。
どういうこと?
村の中だけがあったかいんじゃ駄目だ。その暖かさを外に伝える、ってことだろ、こいつは。
その仕事は間違いなく、俺の中では「よかった」と思うぜ。
…そっか。…ありがとね、『お父さん』。
そして、そうした環境保護の機運が高まる中で、
綿流しのお祭りは更に大掛かりなものへと変わっていった。
古手神社にはもう梨花ちゃんしか残っていない。だが、彼女は立派に勤めを果たしていた。
それをサポートするのが、残りの御三家であり、観光協会。
そして更に、伝統行事の保全という名目で、国からの援助もおりるようになった。
最早観光事業は雛見沢の主要事業となっていた。
一度里帰りした沙都子の、「あらあら、すっかり様変わりしましたのね…」という、
少し淋しそうな顔は忘れられない。
だが、それも時代なんだよ、と圭一が声をかけた時、そうですわね、と沙都子は笑顔で返した。
変わらなければ、にーにーが帰ってくることも、お二人が結婚することもありませんでしたものね。
その沙都子の指摘に、二人は思わず顔を見合わせて苦笑した。
そんなにくっつかないように見えていたのだろうか、自分達は…。
とりあえずここまで…。
otu (乙でございます)
サトシがちゃんと帰って来ててよかった
続きを書きながら気がついたことがある。
腹減ったトイレ行きてぇセクロスしt(ry
とりあえずメシ食いながらがんばるです〜
頑張れ
トエェェェェイ
保守ッ
ふ
ら
次の投下は6時くらいになりそうです。
お待たせしてごめんなさいです。
oh
せるふほす
すほふるせ
ほしゅ
ではいきます〜
あんまり書けなかったけど許してほしい
雛見沢に向かう途中、魅音はそんな思い出話を圭一に語る。
どうも露伴が来ると聞いて、昔を思い出すスイッチが入ってしまったということだろう。
昔を語りだすようじゃあもう立派なおばさんだよねぇ、と苦笑いしながら、
車は一路、古手神社の集会所を目指す。
現在の自治会のメンバーの多くは、あの分校のメンバーたちになっている。
富田や岡村も、今ではすっかり村のおじ様の仲間入りを果たした。
そして、彼らが父親、母親となって、その子ども達は雛見沢の学校に通っている。
「あら圭一、魅音。今日はよろしく頼むわね」
入り口前で梨花ちゃんに会った。…いや、もう梨花ちゃん、ではない。梨花、だ。
高校生に上がった頃、もうちゃんづけはやめてほしい、と彼女が言った。
そして今更苗字を呼ぶのも他人行儀であったために、呼び捨てとなったのである。
「うん、よろしくね。今年の運営も任せっきりでごめんね、梨花」
「気にしなくていいのよ。人にはそれぞれ役割があるものだもの。
あなた達は興宮で、私はここで。それぞれに頑張ってるじゃない」
梨花の言葉に、魅音はただ頭をかくばかりであった。
「あはは、お姉も変わりませんねぇ。はろろ〜ん、です」
「あ、詩音!どうしたの、病院行かなくていいの?」
「今日からダンナと一緒にお休み頂いてきちゃいました。まぁ、腐っても婦長やってますしねぇ」
「だからこそ休んじゃダメでしょ〜が!全く、悪徳ドクターたちめ…」
詩音は今、興宮の病院で看護婦をやっている。
奔放な少女時代を過ごした何故彼女が看護の道を選んだか。
…それは多分、彼とのふれあいの影響が多分にあるのだろうと思う。
「あら詩音、ダンナが向こうから走ってくるわよ。あなたたちも相変わらずなのね」
「梨花ちゃまに言われたくはありませんねぇ、あはは」
遠くから走ってくるのは、鞄を二つ抱えた黒めのシルエット。
「まってよ詩音、荷物くらい持ってくれよ…あ、圭一、魅音、梨花。こんにちは」
線の細い、こんな場所にもきちんとスーツを着てくる律儀な男。
「おぅ悟史、お前とは久しぶりだな!どうだ、最近は」
「ん〜、最近もなかなか人が多くてね。むぅ、本当はこんなことで儲かる世の中じゃいけないんだけどなぁ」
…北条悟史。彼もまた、医療の道へ進んだのである。
結局、雛見沢症候群の研究は3年で終わることはなかった。
入江が3年で完成できた研究は、雛見沢住人に脳内に寄生した細菌を撲滅する特効薬のみであったのだ。
もちろんこれは村内にインフルエンザの予防、と偽って投与することが出来た。
女王感染者の梨花も例外ではない。
村の細菌が死滅した直後に、彼女の脳内の細菌も駆除すべく投薬が行われた。
…これで、女王のいなくなった細菌は寄る辺を失い、ひっそりと自滅の道を歩むことになる。
だが、研究所の地下にいる悟史はそうはいかなかった。
無論、彼も脳内の細菌も投薬により駆除はした。…だが、それだけで終わるわけではない。
彼の傷ついた脳神経の修復には、正直に言って入江だけでは処置の下しようがなかったのである。
ただ、寄生虫の消滅した今、既に彼は雛見沢症候群末期症状の患者というわけではない。
だとすれば、脳神経科の権威に見せればまた違った処置も取れるのではないか。
そう考えた入江は、研究区画の閉鎖の前に、彼を他の病院に搬送することを決定した。
研究区画が水没した後、入江診療所はそのまま地域の診療所としての活動を続けた。
僻地医療の重要さや、雛見沢症候群がまた何らかの理由で再発した場合、
そこにはその道に精通したプロが必要となる。
それが、入江を雛見沢に踏みとどまらせた理由であった。
…まぁ、メイドがどうたら、と呟いていたのは誰もが聞かなかったことにしたのだが。
ここまででふ
結局、皆がここへ至る道、みたいな妄想話に、
露伴がどう関わってくるかが焦点になりそう。
乙 がんがれ
その日は、意外に早く訪れた。
「…。…?」
目を開く。…体が重い。…ここはどこだ?
確か僕は、監督と一緒に車に乗ってて…眠っちゃったんだっけ。
「北条さん?聴こえますか?北条さん?」
隣で誰かが呼んでいる。…首を動かすのがつらい。
小さく、聴こえます、と返事をする。…そう言ったつもりだ。
すぐに先生を呼びます、とその人はばたばたと外へ出て行った。
何なんだろう。ここは…病院?監督の診療所…よりも、天井が高いような気がする。
「北条さん」
先ほどとは違う、低い男の声がする。
首に全身の力を集めて、ゆっくりと横を向いた。
眼鏡をかけた男性が、こちらを見ている。…誰だろう。
「北条悟史さん、と言ってわかりますか?」
小さく頷く。僕の名前だ。
「ここは病院です。…申し上げにくいですが、あなたは5年間、眠っていたのですよ」
気だるい目覚めの中、その言葉は全くリアリティを伴わずに悟史の耳に届いた。
5年?そんなに眠れるものじゃないだろう、人間って。
次の日のお昼。
この病院の入院患者の面会時間が始まるのは午後3時からである。
その時間ちょうどに、部屋をノックする音がした。
返事をしたが、外に聴こえるかどうかもわからない。ただ、ぼんやりと意識はあった。
部屋に入ってきたのは、たった一人だった。
…やあ、詩音。どうしたの、そんな顔して。
「悟史君…私がわかりますか?」
わかるよ、わかる。…あぁ、声が聴こえないのかな。これでいいかな。
「悟史君…っ!」
あはは、詩音、恥ずかしいよ。僕、あんまり動けないんだからさ。
「悟史君、悟史君、さとしくんっ…!っく、えっく…」
泣くなよ詩音。…あぁ、随分大人っぽくなったね。やっぱり、5年、かぁ…。
「悟史君…私ね、ずっと待ってたよ…?」
うん。ごめんね。
「絶対、悟史君とこうして、また会えるって、信じてたよ…?」
ありがとう。
「でも…もしかしたら、もしかしたら…それに絶望することもあったかもしれない…」
そうだね。5年だものね。
「でも、でも、でも…悟史君はこうして、今、私のこと、見てるよね…?」
うん。…あぁ、頷かなくちゃ。うん。
「私…それだけで…嬉しいんです…えっく…」
むぅ。あんまり泣かないでよ、詩音…。恥ずかしいよ…。
筋力を総動員して、腕を持ち上げる。
そして、詩音の頭に、ぱたりと乗せた。
そして…力なく左右に動かす。
「…っ!ふぁ…」
詩音、ありがとう。
「悟史君っ…あぅ…えっく…ふぇぇ〜ん…」
だから泣くなよ詩音。僕はもうどこにも行かないよ。
「お帰りなさい…さとしくん…っ!」
うん、ただいま。
心配かけて、ごめんね。
外伝がどんどん外広がりになっていますな!
もう露伴とか全然関係ないですな!
BIGBOYで肉食って、気力チャージしてきます。
ほしゅ
wktk
ほ!
る!
ほ!
る!
原作もこんな感じに詩音とさとしが再会すればいいのに
hぽし
ほし
し!
保守
ほ
し
い
も
?
い
めっちゃんこお待たせしております!
では少々投下させていただきます〜
お、まってたぜ
後から医者に聞いたところによると、
雛見沢から移送された後、悟史は脳に大きな手術を受けたらしい。
脳内を検査し、異常が認められる部分を外科処置し、
あとは意識が戻るのを待つばかりだったのだという。
ただ、それがいつになるかは全く予測がつかなかった。
沙都子に人形をプレゼントしなきゃ。
そして詩音に、ありがとうを言わなきゃ。
…夢の中で、ずっとそう思ってた気がするんです。
そう医者に打ち明けた時、医者はこう言った。
あなたの精神力と思いやる心が、あなたをここに引き戻したんでしょうね…と。
そんなことはないです。ただ…呼ばれたんだと思うんです。
僕に、もう一度会いたいって。皆が呼んでくれたから…。
ああ、妹さんのことですか、と医者は笑う。
妹―沙都子は、詩音が一人でお見舞いに来た次の日にやってきた。
…詩音を含めた、5人の男女と共に。
その日は前日に比べ、ずっとはっきりと覚醒出来ていたように思う。
体が思うように動かないのは、5年間の寝たきり生活のためだ。
体に怪我があるわけではなかったが、やはり随意筋というものは意識的に動かさないとすぐにだめになるらしい。
自発的に歩けるようになるには、1年以上のリハビリを覚悟してほしいそうだった。
午前中にそう説明を受け、悟史は少し憂鬱な気分になった。
これからしばらくは首振りだけが、彼に許されたコミュニケーション手段なのだ。
その日の午後、5時頃であったろうか。
悟史のいる部屋のドアが、控えめにノックされる。
声は、まだうまく出せない。だからそのまま待った。
詩音と…あれは、魅音。
他の子は…誰だろう。…レナ、だけは何となくわかる。
ああ、お見舞いに今日も来てくれたんだね。嬉しいなぁ。
そのグループの中からおずおずと進み出た子がいる。
高校の制服なのだろうか、ブレザーを着た、少し小柄な子。
その子が、顔をあげて、こちらを見つめてきた。
…そっか、もう高校生になったんだね。
ごめんね、沙都子。
にーにー…お久しぶり…ですわ…」
「…沙都子。悟史君はまだうまく喋れないそうです。
ほら、悟史君。わかりますよね?沙都子です」
もちろん。頷いてみせる悟史に、沙都子がゆっくり近づいてくる。
「…しばらく出ています。悟史君、沙都子の恨み言を聞いてあげてください」
そう言って、詩音は他のメンバーに退出を促した。
魅音達はそれを察し、次々に出て行った。
「沙都子。部屋の外にいますから、また呼んでくださいね」
「にーにー…」
ごめんね、ごめんね沙都子。ずっとほったらかしにしちゃったね。
「…詩音さんはああいってますが、私、にーにーを恨んでなんかいませんわよ…」
…そんなことないだろ?謝らせてよ、沙都子。
「私…ちゃんと一人でお料理もお洗濯も出来るようになりましてよ。
あの意地悪な叔父様も、北条のお家から追い出したんでございますの。
北条のお家…いつでもにーにーが帰ってこれるように、お掃除もしてありますのよ」
そうなんだ。沙都子はえらいなぁ。僕はまだそんなこと出来ないのにね…。
「早くにーにーがお食事出来る様に…なってほしいですわ…
そしたら…っ、わたくし、にーにーの大好きな…っ、から揚げを作って差し上げましてよ…!」
うん、楽しみにしてるよ。
だから沙都子…こっちへおいで。
悟史は力の入らない手でそっと、手招きをした。
その手招きに呼ばれるように、悟史に近づいてくる沙都子。
「にーにー…っ、に゛ぃに゛ぃぃー…っ」
顔を上げてよ沙都子。…あぁ、大きくなったね。
でも泣いちゃだめだよ。せっかくの美人が台無しだよ?
「こんなに細い手で…っ、ひっく、細い体になって…っ!
わ、私よりにーにーの方が痩せてるなんて、あんまりですわよ…っ!」
あぁ、ほんとだ。僕、こんなに細くなっちゃったのか。
「だからっ!にーにーは早く元気になって、っく、私よりがっしりなさいませっ!
それまでずっと、うっく、ずっと、私が傍にいますからねっ!
もうずっと…兄妹、一緒でございますからねっ…。ふぇ、うぇ〜〜ん……」
ありがと、沙都子。こんなにーにーで、ごめんね。
言葉にならない思いは、詩音の時と同じように右手にこめる。
そしてそっと、ずっと、悟史は沙都子の頭を撫で続けた。
泣きじゃくる妹が、落ち着くまで。
その後、詩音と一緒に入ってきた魅音、レナ、梨花ちゃん。
一人、初対面の男がいた。彼は、前原圭一と名乗った。
魅音と彼が、ずっと交際していることを、
帰り際に沙都子がそっと、教えてくれた。
とりあえずここまでっす〜。
2章も折り返しは過ぎたかなぁって感じです。
乙だっ!
悟史はなんで詩音の事知ってるんだ?
>>186 目明し編で詩音バレしましたので、そこから取りました。
最後に沙都子を預けるというのも、詩音に向けての言葉だったはず。
ついでに言うと感動補正とかナントカ(ry
詩音が本家に見つかったため、悟史が詩音の事知った、でOK?
>>188 逆です〜。
悟史を殺人容疑から庇うため、詩音が悟史の前で大石に詩音と名乗って、
悟史の偽のアリバイをでっちあげたんです。
んで、それが本家に伝わったんです。
ちなみに悟史は、何となく双子の入れ替わりの違和感には気付いていたそうで。
ほ
丁寧な解説ありがとう とりあえず、続きに期待
ほ
保守
ほ
保守
では少しいきまっふ
悟史はそうして、現代に帰ってきた。
詩音と沙都子の献身的な介護、入江のバックアップ、部活メンバーのみならず、村全体の協力。
様々な力が彼の中に注ぎこまれ、生きる力を与えたのかもしれない。
腕がようやく自由に動くようになった頃。
沙都子に、あの大きなくまのぬいぐるみを手渡した。
今までためていたプレゼント分には全然足りませんでしてよ、と嘯く沙都子は、
言葉とは裏腹に嬉しそうな顔をしていた。
僕、監督みたいな立派な大人になりたいです。
会話訓練の半ばで入江にそう言った時、彼は複雑そうな顔で喜んでくれた。
「私はそんな立派なものではありませんよ」と言う入江に向かって、
悟史は、そんなことはありませんよ、と真剣な顔で返した。
字が書けるようになった。
服が一人で着られるようになった。
長い距離を、歩けるようになった。
退院の折、詩音が悟史に「これからどうしますか?」と尋ねた時。
悟史は、大きな決意を彼女に打ち明けた。
勉強して、医者になりたいと。
大検と奨学金の審査を両方パスし、悟史は念願の医学部に入った。
見た目や年齢では周囲からは完全に浮いていたが、そんなことは気にしなかった。
僕にだって、救いたいものがあるんだ。
沙都子がいじめられていたあの時に芽生え、
雛見沢症候群について入江から聞いて育った気持ち。
ずっと心の中でわだかまっていたものがあった。
人が信用できなくなる病気。
だったら、誰か一人だけでも信じてくれる存在があれば。
そんな風に悩みが相談できればいい。
それを誰かに教え、分かち合うこと。
そしてそれを癒すこと。
悟史はそんな思いから、臨床心理について勉強していった。
そして…
「…まぁ、最近はね。悩みを抱えてる人が多い世の中だからね」
「そうだよなぁ…。もし俺達が何か抱え込んだら、お前のところにいくことにするぜ」
「むぅ、そんなに頼りにされても困るよ、圭一…」
「ほらほらお義兄さん〜?もう会合が始まっちゃいますよ?」
「そうね、早くしないと圭一抜きで始めるわよ」
「だ〜っ、詩音、梨花ぁ!お前らはすぐそうやって俺達を標的にしやがって!」
色々なことがあった。
詩音と結婚した時。沙都子の花嫁衣裳を見送った時。
そして、兄妹がお互いに自立し、離れた時。
そしてそして…今がある。
「そうそう。今年の祭りは沙都子、帰ってくるってさ。
しばらくは日本で編集者と一緒に仕事するらしいから、お盆もこっちかもしれない」
その話をした時、圭一の背中が一瞬緊張したのは見間違いだったろうか。
だが、振り返ったときにはもう、そんな様子はなかった。
「そうかぁ!たまにはあいつも兄貴孝行しないといけないしな!」
「むぅ、また怪我してないといいんだけどね…」
沙都子は防大を卒業した後、自衛隊に勤務し始めた。
エリートとして将来を嘱望された沙都子だが、やがて軍隊は自分には向いていない、と辞職。
その後、国防や戦地のエキスパートとして世界各地を飛び回り、
そのレポートを新聞社や出版社に持ち込むようになった。
部活の延長でスパイでもやってんじゃないのかと魅音が言ったことがあるが、
それは定かではないし、沙都子は「国に尽くす」ようなタイプじゃない。
ただ、罠をかけ、それに引っかかった相手のことを包み隠さず報道する。
そんな、自分の興味だけで今も動いているのだろうと僕は思っている。
「今日中に多分、旦那さんのところには戻ると思うんだけどね。
雛見沢に来るのは明日かなぁ」
「そうかぁ、会ったらまた連れてきてくれよな」
そんな会話を圭一としながら、今年の会議は始まった。
…といっても僕は、単に手伝いに来ただけなんだけどね。
ここまでです
次で2章終了、TIPS投下を予定してます
サトコは露伴とくっつかなかったのか…
少し残念保守
>>202 それ伏線ですよとぶっちゃけておくテスト
忘れてた
名前にトリ入れてなかった。。。
手落ちが多くてスマソ
こっちも支援だ
保守
岸
辺
露
犯
ぼちぼちいきます〜
最後にまた選択肢がありますのでよろしくです〜
会議が終わって解散する流れの中、魅音が梨花をこっそり呼び止めた。
「ちょっといいかな。明日の梨花の予定ってわかる?」
「え?そうね…奉納演舞の前後はこのへんに詰めっぱなしでしょうけど。
それ以外なら普通に空いてるわ。そうがどうかしたのかしら?」
「あ、りょ〜かいりょ〜かい。じゃあ、また何かあったら空いてる時間に連絡するわ」
「…?えぇ…じゃ、またね、魅音」
「悟史、お前明日仕事ないんだろ?詩音と一緒に見て回るのか?」
「むぅ、そうだねぇ。まだそんなに予定はないけど、子ども達は自分達のグループで行くみたいだね。
圭一たちのところもそんな感じかい?」
「あ、あぁ。よく知らないけど、そんな感じだろうなぁ。うちは本部にいなくちゃいけないし。」
「そうだね。まぁ、僕らは奉納演舞は見に行くとは思うよ」
「そっか。じゃあ、その時はよろしくな」
「うん。じゃあ、また明日。圭一」
「やっぱり確実に空白の時間っていうと、奉納演舞の時くらいみたいだね…」
「そんな短い時間しか空いてないのか…」
「…困ったね。どうする?一応露伴さんに連絡する?」
「仕方ねぇよな。それだけ連絡しよう」
家に帰り、露伴に送るメールを作成する。
部活メンバー全員に加え、悟史も来ること。
沙都子の当日の予定については結局わからなかったこと。
沙都子を覗く全員が確実に予定しているのは、奉納演舞への出演、鑑賞だけだということ。
それだけを送って、圭一はほっと息をついた。
魅音へ振り返って、なぁ、と声をかけた。
「露伴さん…本当に来るのかねぇ」
「…五分五分かもしれないね。こんな短い時間じゃ来てても会えるかどうか…」
「あぁ、それもあるのか…」
圭一は頭を抱えたくなる。その時だった。
PCから鳴り響く短い電子音。
メールが届いた音だった。
―そちらの状況はよくわかった。
携帯電話は持っているな?それに連絡を入れるから、電話の非通知拒否機能は外してくれ。
僕が会う予定があるのは圭一君と魅音ちゃんだけだ。
他の人間が混ざっていた場合、僕は躊躇なく会う予定を取り消す。
それが何故かは会った時に教える。今は何も考えなくていい。
あ、もしサインがほしかったら、遠慮せずに色紙を持ってきてくれ。
岸辺露伴
「…だってよ。無茶苦茶だな、あの人は…」
「そもそもさ、私達の携帯電話番号なんてあの人知ってるのかい?
そこから既にわけがわかんないっていうか―」
♪ぬけだしってっぺい☆ ぬけだしってっぺい☆
急に鳴り始める圭一の携帯電話。液晶には「非通知番号」と表示されていた。
圭一は恐怖で一瞬顔を歪めたが、すぐに通話ボタンを押した。
「…も、もしもし?」
"やあ、圭一君かい?随分久しぶりだな"
「ろっ…露伴さん!?露伴さんなんですねっ!?」
"こんな時間にそんな大声を出すなよ。社会通念ってものがないのかい?"
「あ…し、失礼しました。それで…はい、メールは見ました」
圭一は電話に没頭し始める。魅音はそれを横で聞くだけだった。
時折彼が発する驚いた声にはビックリさせられるが、電話口から漏れ聴こえる懐かしい声。
あの時の雛見沢の記憶が、実感を伴って蘇って来るようだ。
懐かしい声…?…いや、これは違う。
懐かしいなんてものじゃない。これは。これは。
あの時と…同じ声?
圭一が電話を終えた。そして、魅音に一言、こう告げた。
ここで選択肢です
A「明日の朝…うちに来る、って…」
B「奉納演舞の時…祭具殿で待つ、って…」
>>219にエンディングフラグを立てて頂くッ!
またトリ忘れてた件。皆すまぬ。
もし取ってたら↓
俺を踏み台にしただとッ! Bで
Bだっ!
ここはBしかなかろう!
「奉納演舞の時…祭具殿で待つ、って…」
「…わかった。そこで全部、問いただすよ。
こんな回りくどい手を使って何をしようっていうのかな、露伴さんはッ!」
魅音はわざと、不機嫌な声で返す。
だって、そうしないと、この動揺が圭一に伝わってしまうから。
「ピンクダークの少年」の作者、漫画家岸辺露伴は現在、29歳。
そしてあの日、あの時会った露伴さんも…それくらいの年齢に見えた。
掛け違えていたボタンが、魅音の中でどんどん解かれていく。
それは明日の夜の会見への決定的な運命の転換になることを、
この夜の魅音は、まだ知らない。
以上で第2章は終了です。
TIPS作ったら今日は寝ます〜
支援ほす
----TIPS----
「サービス」
くくく、まぁ、出だしのジャブは決まった、ってところかな。
明日の夜の会見は、さしずめフックからストレートへの連携とするなら、
この感触はよかったといって差し支えない。
また、電話に出たのが圭一君だったのも救われた。
魅音ちゃんだったら、少しまずかったかもしれないしな。
まぁ、今夜与えたサービスがわからないようだったら、
最後まで煙に巻いてやればいい。
もう、カードが配られたポーカーゲームと変わらないよ、こいつはッ!
さあ圭一君、魅音ちゃん。
あの日の部活の、ケリをつけよう。
2章、完全終了っす〜。
明日の3章が終章になります。
一気にここまで張った伏線を回収する所存でございます。
というわけで、今日は早めに寝ますです。
まぁ、もう展開はバレバレかもしれないですけどね…
>>225 明日ってか今日だろ・・・
・・・ですよね?
乙一
支援して寝る!
保守ッ!
もはや寝ざるをえない
ほ
>>225 全然バレバレじゃないよ
俺には軽い記憶障害があってね
細かい事を思い出そうとすればする程、記憶が消えるんだ
まぁ、ちょっとしたきっかけさえあれば断片は戻ってくるんだがね
このレスを書いてる間もそう
俺が書いてるレスの1〜3行くらいの記憶がすぐ無くなるから、ちょくちょく読み返す必要がある
友人に『不知脈絡』と呼ばれたのも良い思い出
ho
>>233 そんな重いことをさらっというなよ・・・
あとおやすみ
おはようほしゅ
こっちも保守
NEMUUUUUUUUUUUUI!
ほ
し
wktk
ぬけだしてっぺい 吹いたじゃねーかwwwww
おはよう保守
保守
ほ
|
む
おはよ。
早く寝たからか目覚めがいい感じですぜ〜
今日で終わりにしちゃうぞ〜
おはにゅ〜
続きが気になるぜッ!!
期待
>>250 うほっ、そんなことは決して(ry
今辻褄合わせに必死になってるんですお
んでは、昼飯前に投下します〜
明けて、2008年6月28日、土曜日。
朝から圭一、魅音の二人は祭りの現場に出て行った。
子ども達はどうやら自分達で祭りを満喫するようだ。
まぁ、戸締りだけ念を押しておけば大丈夫でしょ、という魅音のあっけらかんとした言葉のように、
子どもの頃の自分達よりはしっかりしていると思うからこそ、放っておけるのである。
責任者の立場にある二人は、本部テントや周辺の屋台、更には交通整理まで監督しなくてはならない。
特に、駐車場の収容状況や団体の観光客の動きなどが今年のチェック課題だ。
前年度は予想を超えた集客人数や、マナーの悪い一部の客が問題を起こしたりもした。
そうした問題への不満は、本人を飛び越えて監督責任者や祭りを行う雛見沢自体にも及ぶ。
今年は皆が楽しめる祭りにしたいという思いと、そんな問題から雛見沢を守るという思いと。
それが、責任者の心意気である。
昼間のうちは屋台が店を開けているだけだったので、そちらにだけ注意すればいい。
この時間はまだまだ暇なものだ。
そんな風に圭一が見回りをしている時だった。
「お久しぶりです、圭一さん」
後ろからかけられた声に振り向く圭一。
そこには、ジーパンとTシャツだけというラフな格好をした女性が立っていた。
「おおっ、沙都子!久しぶりだなぁ!」
「ご無沙汰をして申し訳ありません。今年はお祭りに間に合うように戻ってきましたの」
言葉遣いは子どもの頃より丁寧になったが、どこか面影が残るお嬢様言葉。
そんな沙都子はきょろきょろと周りを見渡す。
「奥様は本部ですか?」
「おいおい、奥様なんて言うなよ。ああ、魅音なら多分本部でのんびりしてるんじゃねぇか」
「いえいえ、だって『奥様』の方がお二人の反応がおもしろいものでして」
にやにやと笑いながらそんなことを言う沙都子。全く…相変わらずだぜ。
「悟史達にはもう会ったのか?」
「ええ、朝方にお家のほうにお邪魔しておきました。その足で私はお先にこちらへ。
兄夫婦は夕方からこちらの方へ参るそうです」
「なるほどなぁ。まぁ、お前はこういう雰囲気を楽しみたいだろうしな」
「ええ、今まで殺風景な中東の原野ばかりでしたもの、お祭りで心の洗濯をいたしますわ」
今度は中東かよ!こいつの辞書には危険って言葉はないのか?
そんな顔をしていると、沙都子は含み笑いをしながらこう言う。
「危険と安全なんて紙一重ですわ、私は常に用心をしていますが、それでも危険は付き纏います。
日本でもそれは変わりませんでしてよ?」
「どういうことだよ。日本で流れ弾に当たったりするってか?」
「いきなり車に轢かれるかもしれませんもの。それに、この国は地震が多いですしね」
道理だ、と圭一は苦笑した。
「これからどうするんだ?屋台を荒らして回るのか?」
「そうですわね、一応本部のほうにご挨拶して、それから一巡りいたしますわ。
面白い屋台はございますかしら?本部にパンフレットはございませんよね」
屋台に関してはないなぁ、と圭一が頭をかきながら返す。
そうか、そういう需要もあるのか。これは来年検討してみるかな…。
「そうそう、今年も梨花が奉納演舞をなさるのでしょう?
そろそろ梨花が現役を引退するかもしれませんし、これは見逃せませんわね」
「あ、あぁ。そうだな、親友として見届けてやれよ」
「娘さんも可愛くなったのでございましょうねぇ。私のこと覚えてるかしら」
「会いに行ってやればいいじゃねぇか。ついでにお祭りの小遣いでもやってやれよ」
そうですわね、と沙都子が笑いながら返す。
「ではそろそろ行きますわ。お引止めしてごめんなさい」
そう言って沙都子は古手神社の方へ歩き出していった。
…奉納演舞の時間は、これで安全、と。圭一はそっと心の中で安堵の息を吐いた。
一応ここまで
お昼ごはん食ってきまふ
朝は頭が働かないなぁ…
いってらせ
待ってるぜ
保守
お昼長いな
イタリア人なんだろ
外に食べに行って店が混んでただけじゃね?
>>263 Exacly(その通りでございます)!
さ〜、書くぞ!
露伴トリってなかなかイイの見つからないな
ほし
ではお昼パート発進〜
どんどんペースダウンしてて申し訳ないです
その後一通り巡回して本部に戻った圭一だったが、
本部では魅音が既に泡麦茶を出しているのを見てずっこけることになる。
「な、なんだ魅音!もうそんなもの出しちまうのかよ!昼過ぎだぜ?」
「あ、あ〜、これ?えへへ、沙都子に一杯出しちゃったら、皆が飲みたい飲みたいって…」
な・に・が・えへへ、だ!そんくらい予測しろよ、ったく!
「まぁまぁ前原さん、僕らが急かしちゃったんですから、魅音さんは悪くないですよ〜」
「…富田君。そう言いながら、しっかりこっちにもコップを持ってくるんだな、君は…」
富田豆腐店の大樹さん、が通称となってしまった富田君。
彼は観光客のつまみやおみやげ向けの豆腐せんべいや豆乳飲料も店で取り扱いはじめ、
今では雛見沢の土産店の第一人者にまで上り詰めたのだ。
「富田君は沙都子に会ったのか?こっちに来たらしいが」
「えぇ、会いましたよ〜。また一段とキッツい瞳になってましたねぇ…」
かつて沙都子萌えだった彼も、今ではそれは過去の恋として割り切っているのだろう。
何でもない風にビールを飲み、沙都子ではない、今の奥さんの傍に歩いていった。
そう、過去は、過去なのだ。
皆、それぞれに新しい出会いがあり、新しい道を歩んで、今ここにいる。
それは淋しいことかもしれないが、人間というのはそういう生き物なのだ。
圭一は魅音の傍に座り込み、ぼそりとこう言う。
「…沙都子も、奉納演舞の時は観客席だ」
「…私も聞いた。これで舞台は整った、って奴かね」
ふふ、相変わらず皆さんお変わりありませんこと。
沙都子は口の端についた泡を拭いながらそう思った。
相変わらず皆のんびりで、楽しくやっているらしい。昼間からビールなんて飲んで。
景色が変わっても、そこはいつまでも変わらないんだな…なんて、センチな気分になりそう。
さて、梨花にも挨拶に行かなくてはね。
「梨花ぁ〜?こんにちは。沙都子です〜っ」
「沙都子?…あら。驚いたわね、いつ日本に帰ってきたのよ」
社務所の中に声をかけると、すぐに巫女装束の梨花が顔を出した。
久しぶりに会う梨花は、まるで記憶の中と変わっていない。
一児の母だというのにまるでそんな雰囲気を感じさせない、冷たい美貌のままだ。
「お入りなさいよ、今お茶を煎れたところだから」
「ええ、では少しだけお邪魔いたしますわ」
元より遠慮するような仲ではない。
大学進学で離れ離れになるまでずっと一緒に暮らした、ある意味家族以上の親友なのだから。
「ふふ、今年は賑やかなお祭りになりそうね」
風が通る和室でくつろぎながら、熱いお茶を飲む。
「そうね。赤坂も今年はわざわざお祭りに来るそうよ。
高校のみんなも今年は来る、なんて連絡がいくつか来てるしね…」
懐かしそうな面持ちの梨花に、沙都子は笑いながら話しかけた。
「今年も梨花が奉納演舞をなさるんですって?まだまだ現役ですのねぇ」
「ふふ…そうねぇ。まぁ、伝統保全のお達しがお役所から来てるものね。
来年はうちの子にやらせてもいいかな、とは思ってはいるのよ。
そろそろ鍬を持たせてもしっかり持てる歳にはなったでしょうしね」
まだ小さかった頃、綿流しの奉納演舞で鍬の重さに閉口していた梨花を思い出し、
沙都子は少しにやにやした。
「そうねぇ。あの頃からあんなことしなかったら、今頃はもっと細い二の腕でしたでしょうにねぇ」
「…み〜?そんなこと言いやがるのはどの口かしらね?」
一瞬にして猫をかぶった怖い笑顔の梨花が、沙都子の口をアヒルのくちばしにして掴む。
「ひゃ、ひゃひぇひぇふひゃひゃいひゃひ〜!」
「そんな悪いことを言う沙都子にはピヨピヨ口の刑よ。ふふふ、罰ゲームが懐かしいわね」
こうして二人でいると、つい昔に戻ってしまう。
どうにか梨花の手から逃れた沙都子が、笑顔に戻って言った。
「圭一さん達からも訊かれましたけど、今日の梨花の晴れ舞台は楽しみにしていましてよ。
現役最後かもしれないなんて聞かされたら、そりゃもう見ないわけには参りませんわね」
「圭一から、訊かれた?」
「ええ。…あぁ、そういえば魅音さんからも訊かれましたわ。
富田さんからも、奉納演舞を見に来たの?と言われたぐらいですしねぇ」
何かひっかかることがあるのか、梨花が少し考え込む様子を見せる。
どうしましたの?と沙都子が尋ねると、梨花は顔を上げて、何でもないの、と言う。
「何となく引っかかっているだけなのよ。圭一がね、似たような質問を昨日したから」
「…?どんなことを訊かれましたの?」
大したことじゃないのよ、と前置きして、昨日の質問を沙都子に伝える。
「…勘ぐり過ぎじゃございませんの?本部の連絡役として、役員の予定を知っておくのは当然ですわ」
「そう…よね。たまたま、か」
梨花はそれで結論づけて、そういえば今年は何をしていたの?と沙都子に話を振る。
沙都子は少し釈然としないながらも、中東でつくった武勇伝を尾ひれをつけて梨花に話し始め、
そのことはすっかり、記憶の隅に追いやってしまった。
ここまでっす〜
おとといは1万3千字
昨日は5千字ちょい
ペースダウンしすぎだろうJK…
なにげにそんなに・・・乙すぐる
乙…過ぎるな。
さて、裸参りでも見に行くか…
ほ
捕手
投手
ごめん、完全に筆が止まったのでちょっとだけネタ投下
執筆中のやる気のない誤変換シリーズ
・森王朝
・沙都子は何度入力しても「聡子」
・方農園部
・北条負債
疲れない程度にがんばれよ
野手
ブエノスタルデス!
北条負債に吹いたw
外野手。
…妹に執筆してんの見つかった。
>>282は同一回線の妹PC。
スレ汚し失礼した。
い、忌もうと
>>284 何か執筆速度もgdgdになってきたし、
妹に何か罰ゲームを加えてやろうかとも思うんだが。
皆、巫女とメイドだったらどっちが好きだ?
妹!貴様見ているな!?
罰ゲームだと・・・
二次ならメイド、三次なら巫女
つー訳で巫女
巫女に決まってんだろ
安価にしよう
>>290でコスチューム
>>295でポーズ、もしくはシチュエーション
顔出し以外は多分おkだ
マヂで?超ヤベエじゃん
巫女
誤爆ついでに安価メイド
巫女なら脇みせといこうじゃないか
せるふksk
写真うpの後投下開始となるかも
風呂場で水に濡らす
ksk
安価なら↓
梨花ちゃま的に
>>296 …梨花ちゃま的と言うと、どういうことになるんだ?
kwsk
よくわからんので、猫っぽいポーズをとらせてみることにする
支援になるのかね、これ
変に安価踏んでスマソ・・・
ほ
これは!!
にゃんにゃんにゃん
あ、ごめん
トリ書いた紙でも持たせときゃよかったかもね
反省して次に生かすことにする
この小説の後は妹をダシにしてスレ立ててみようかね
これはまさかの再安価フラグ!?
コンビニ行くついでに保守
遅くなってごめんなさい
書き溜め分投下してご飯にします
「夕方から大層な人出ですねぇ。バスで来て正解でした」
「そうだねぇ。駐車場はもういっぱいだね」
北条夫妻は夕暮れの雛見沢に降り立ち、あたりを見渡す。
祭り独特の雰囲気と、観光客の人の波。
提灯の灯り、屋台から流れる香り、ざわめきに混じるひぐらしの鳴き声。
詩音はわざと悟史にくっついて歩き出す。
そういった甘え方しか出来ない、とわかっている悟史は苦笑しながら歩き出した。
「ふふ、40近いおばちゃんがこんな風に甘えちゃいけませんよね、やっぱり」
「気になるならやめたらいいんじゃないかな。僕は平気だよ」
もう、と照れ笑いしながら詩音が顔を前に向ける。
その先には古手神社の灯りと、「綿流し祭」と染め抜かれたのぼりの立つ道がある。
それに向かって、二人は一緒に歩き出す。
話し込んでいた沙都子が、ふと腕時計を見て驚く。
「あらあら、もうこんな時間ですの?」
「話し込んじゃったわね。そろそろ演舞の準備を始めないとまずいわね」
「では、私はこれで失礼しますわ。演舞が終わったらまた来てもよろしいかしら?」
「ええ、勿論。ゆっくりできるなら泊まっていっても構わないわよ」
「それは流れにお任せしますわ。ではまた後ほど」
そう話して沙都子は表へ出て行き、梨花は演舞のために化粧を直しに行く。
屋台を一巡りして神社に戻ればいい時間というところかしら、などと考えながら、
沙都子はとりあえず、目に付いたたこ焼き屋の屋台を目指した。
遅れちゃったなぁ、まずいなぁ。
もう奉納演舞、始まっちゃう時間だ…。
レナはバスを降り立ち、早足で神社に向かう。
今日は保育園の遅番シフトで、出発の時間が遅くなってしまった。
これだけの人だと、もういい場所で梨花ちゃんの演舞は見れないかもしれないな。
今年で最後にする、って聞いてたのに。…悪いことしちゃったな。
とりとめもやり場もない思いに動かされ、彼女はどんどん早足で進んでいった。
既に神社の界隈は大勢の人だかりが出来ていた。
空いている隙間を探そうと、レナは懸命に首を動かす。
その時、手を振ってくる影がふたつ。
「あ、詩音さん、悟史君!こんばんは」
笑顔で詩音がこちらの手を引く。…あっ、という間に最前列へ出た。
「もうすぐ始まるのに、姿が見えないからあせっちゃいましたよレナさん」
「今年は遅番だったんですよ。圭一君たちには連絡したんですけど…」
あれ?そういえば、圭一君たちは…?
「そう言えば今年は見に来ないんですかね?」
「本部テントにまだいるのかもしれないね。僕、呼んでこようかな」
そう言って悟史が群集から抜け出していく。
「今年で最後って梨花ちゃんから聞きましたけど、本当ですか?」
「どうでしょうねぇ。娘さんにそろそろバトンタッチ、って話は昨日もしていたみたいだけど」
「そうですか…。何だか、少し淋しいですね」
「そんなことはありませんよ」
えっ、とその詩音の言葉にレナは顔を上げる。
「いつまでも雛見沢も梨花ちゃま一筋ではいられないんです。いつかは交代の時期を迎える。
それがもうすぐ、ってだけですよ。それは淋しいですが、嬉しいことだとも思います」
そうかもしれないね、とレナが頷いた時、悟史が人をかきわけて戻ってきた。
「圭一たち、テントにいないんだ。もしかして、別の場所で見てるのかな」
しゃん、しゃん、しゃらん。
鈴の音と共に人のざわめきが一気に収まり、神社がひと時静寂に包まれる。
梨花は息を整え、前を見据えて、一歩、一歩。
もうこの儀式も何回行ったことだろう。だが、行う度に新鮮な気持ちを感じる。
詩音、悟史。ああ、レナも見てくれている。
沙都子は…神社の前で、こちらが歩いてくるのを待っているようだ。
圭一と魅音は…前列に入り損ねたのだろうか。見える場所には、いない。
鳥居から本殿まで、殊更ゆっくりと歩く。神聖な儀式には、その威儀を示す風格が必要なのだ。
さあ、これが最後のお勤めね、羽入。
オヤシロさまの巫女として、最後の仕事を果たすわよ。
しゃらん。…しゃらん。…しゃらん。
鈴の音が風に乗って、遠くから聴こえてくる。
それが聴こえる頃、二人は約束の場所の前にいた。
古手神社、祭具殿前に。
圭一も魅音も、先刻から無言で石段に座り込んでいる。
本当に来るのだろうか。露伴のことだから、もしかしたら俺達は担がれたのかもしれない。
それともこれはただの悪戯で、沙都子あたりが「ドッキリですのよ」と書いた板でも持ってくるのか。
落ち着かない気分のせいか、無意識に魅音の手を握る。
彼女はそれに気付き、すぐにその手を握り返してきた。
「仲睦まじいねぇ。思わず妬いちまいそうだよ」
突然背後から声がかけられる。
二人は驚き、自らの背後へ同時に振り向いた。
そこには、あの飄々とした姿があった。
「ろっ、露伴さん?露伴さんですか?」
「大きな声を出すなよ圭一君。昨日からちっとも進歩してやしないな、君って奴は」
「う…」
「何度も言うようだが、こいつは極秘会見って奴だ。あまり声を出されては困るぜ」
そう言いながら、建物の影から出てくる露伴。
そこには、あの頃から25年たてばこれくらいか、と思うような壮年の男の姿があった。
だが、かくしゃくとしていると言うよりも…むしろ、年齢を感じさせない若さがある。
40台、下手をすれば30台にも見えかねないほどの外見だ。
「…まだまだお若いですね、露伴さんは」
「いやいや、漫画家ってのは気力がいる商売だからね。運動とかもしていて大変さ」
「あんた、そいつに近寄るな」
魅音が低く告げ、圭一の肩を掴む。
圭一は怪訝な顔をして、魅音の顔へと振り返る。
そこにあったのは、思いつめたような、気を張った表情。
往時の頭首代行の時の、鷹の目をした魅音だった。
「そいつは、露伴さんじゃない」
「ほう…?この僕が岸辺露伴じゃない?面白いことを言うね」
男はくつくつと笑いながら、右手で何かを素早く走らせる。
そして、左手に持ったスケッチブックを、二人に見えるように開いた。
「こいつじゃ、証明にならないかな?」
それは、あの部活の日に入江のために書いた、メイド服。
彼らの理想のメイドの姿が、あの時と全く同じ構成で描かれていた。
しかもあの時は鉛筆画だったのに、今回は下書き無しのサインペンで描かれている。
「魅音…やっぱり、露伴さんじゃないのか…?」
「いや、明確に違うね。少なくとも彼は、漫画家岸辺露伴ではないし、私達が会った露伴さんでもない」
「ふーん。じゃあ聞こうか魅音ちゃん。その根拠ってやつを、さ」
面白がるような表情で、自称露伴は石段に腰を下ろす。
魅音はその顔にきっとした視線を送り、静かに語り始めた。
ここでCMです
あ、そ〜れそ〜れにゅ〜さんきんいんりょ〜(ry
ここから先が全体の解決編になります。
TIPSにも書き散らした伏線も全回収する予定
気力尽きるまでがんがるぜ
本編とうp時間がかぶったorz
まずはメシだ…メシにすっぞ…
じゃあ俺はウンコしてくる
僕は警察官!
ほ
し
の
お
食事終了
いよいよラストスパートに向けてがんがります
支援
ヘブドアで痛みを感じないようにしたのか?
ヘブドアで痛みを感じないようにしたのか?
ヘブドアで痛みが増すようにしたのか?
すまん
平行して見てたもんで
ここからは(・3・)のターン
>>333 このレスをそのままあっちのスレにはればいいんだな?????
>>335 いや、しなくていいw
執筆に集中するから許してくれwww
許すwwww
保守
本業に戻るよ
微量だけど解決パート投下する〜
「…まず、彼が漫画家、岸辺露伴ではありえないという方の証明からしよう。
彼の外見。…うん、若く見えるけど、あの時私達が会った露伴さんよりも老けてるね。
確実に40台には届いているって感じだよ」
「おいおい、人を見かけで判断するのかい?」
「じゃあ逆に聞いてみよう。…露伴さん、私達に会ったとき、20代だって言ってたね。
今は一体、いくつになったんだい?」
「…今年で、54になるね」
おいおい、マジかよ…と圭一が唖然とするほどの若さだ。だが、魅音は得たりとばかりにニヤリとする。
「そこがおかしいんだよ。だって、漫画家の岸辺露伴は今年でやっと29歳なんだから」
「な、何ッ!魅音、お前そんなことどこで…」
「知ってるかいあんた?岸辺露伴って漫画家は天才でね、デビューしたのは何と16歳の時。
現在も絶賛連載中の、『ピンクダークの少年』がデビュー作なのさ。
これは当時の新聞や週刊誌にも載って、大いに話題になったことだから信用できることだよ。
それから彼は怪我による休載などを挟みながら、ずっとこの13年間連載を続けた」
圭一はよく見えない話なりに頷く。
「だとするとおかしくないかい?手紙にこう書いてあったことをあんたも覚えてるだろう?
『最近の僕の漫画は読んでくれてるかい?是非お二人の感想を聞いてみたいと思う』。
これが決定的に、目の前の露伴さんと矛盾するのさッ!」
ドギュゥゥゥゥゥゥン
「そうかッ!漫画を描いている『露伴さん』は確実に29歳ッ!だがこの『露伴さん』は…54歳と名乗った…ッ!」
圭一が恐怖ゆえか、一歩じりっ、と下がる。
だが、目の前の露伴は揺るがないッ!重ねてこう詰め寄ってくるッ!
「なるほどなるほど。そういえば僕、そんな風に書きたてられたんだっけね。
かっはっは、ソースがネットの風説程度だったら論破してやろうと思ったんだけどなぁ」
「お生憎だったねぇ。こちとら小さい頃から漫画は好きさ。
ピンクダークの少年、全巻揃えてるよ。面白い漫画だね、あいつは」
「そいつはありがとう。…じゃあ、次のステップだ。
この目の前にいる僕は漫画家、岸辺露伴ではないらしいね。
では、君達が昭和58年に会った岸辺露伴。それが今の僕と矛盾する点がどこにあるっていうんだい?」
「…声、だな?魅音」
「流石、私の旦那様だよ。そう、昨夜の電話、覚えてるかい?露伴さん
思い出したきゃ、一応録音も録ってあるんだけどねぇ」
「…。あぁ、そういうことか。こいつは簡単な失策だったらしいな」
目の前の露伴が、心底可笑しくてたまらないといったようにクスクスと笑い始める。
またトリ忘れた
何度やらかしたんだ…orz
続きはこのあとすぐ!
wktk
wktk!
保守
続きが気になるうぅ〜!!
よし、一旦皆のモヤモヤを晴らそう
「…そう。今私達が聴いてる彼の声と、電話の彼の声。
電話、って媒体を介しただけでこんなに変わるもんかい?」
そう、たったそれだけのこと。
どんなに顔が歳を取ってないように見えても、声だけは。声だけは、誤魔化しようがない。
あの日、圭一は一声聞いただけで「露伴さん!?」とわかった。
それだけ、記憶にある露伴の声と一致したのだ。
だが、今の彼はどうだッ!?
姿を見て、ようやく「露伴」であるとわかるような声なのだ。
「…そう。少なくともあんた、昨日の電話の露伴さんじゃない。それだけはわかる。
だがそれだけで十分だ。昨日、私達と電話していたのは、声と言う記憶を信じる限りは露伴さんだった。
そしてその露伴さんは、私達とのこれまでの連絡の情報をきちんと得ていた。
そして、どういう手段でかあの時会った私達に連絡もつけてきたし、お互いしか知りえない単語も交わした。
だから、今まで私達が連絡しあっていた露伴さんは、25年前に会った本物だ。
だからだよ。あんたは私達の知るいかなる『露伴さん』と繋がりがない。
どういうことだい?このまま私達をペテンにかけようとお思いかい?」
「怖い怖い。そういうところ、昔の君のお母さんにそっくりになってきたな」
だが、これだけ追い詰めても、彼は飄々とした態度を崩さない。
そして、彼はすっと立ち上がり、こう言った。
「フォルドさせてもらうよ。このゲームは君達の勝ちだ。サービスが過ぎたのが敗因だったな」
「フォルド?こいつはカードゲームなんかじゃないよ。例え降りても私達は帰らない」
「そうだぜ。あんた一体、誰なんだよ?ことと次第によっちゃ、ただで済むと思うなよ」
立ち上がり、ぐっ、と身構える魅音と圭一。だが、そんな二人を一顧だにすることなく、
露伴を名乗った男はこう言い放った。
「おっと、誰か来たかな」
その言葉に、はっと後ろを振り返る二人。
だが、そこには誰もいない。…しまった!謀られたかッ!?
そう思い、慌てて男のほうに向き直ったッ!
時間にしてコンマ5秒ほどのこと。
だが、それだけあればこの男には充分ッ!
「久しぶりだね、二人とも」
数瞬前まで男がいた場所には、25年前と寸分違わない、岸辺露伴の姿があった。
はいCMはいりまーす
ここでCMとは・・・
今日中っつーか寝るまでに終わるよな・・・?
くそっ、これから夜勤だとッ!?朝帰ってくる頃には落ちてる可能性もあるのか…('A`)
何時に終わるんだ?もし遅いと万が一のこともある・・・。
何故かオートリロードが数分で機能しなくなるからな俺の専ブラ
>>357 25時には終わらせることを約束するッ!
魂を賭けようッ!
グッド!
魂に反しないように投下開始だッ!
「…タネ明かししてもらっても構わないかな」
目の前の事態に絶句している圭一に変わって、魅音が静かに問いかける。
目の前の露伴は、あの時の記憶と変わらない声でこう返した。
「構わないが、まだそんなに警戒されてるんじゃ困るな。
とりあえず、もっとリラックスしてくれよ」
そう言われて、無意識のうちに警戒態勢を取っていた自分に気付く。
そして、あろうことか細かく震えてさえいたのだ。
しっかりしろ魅音。顔を両面からはたいて気合を入れなおす。
「僕はね、魅音ちゃん。この能力のおかげで、あの日の雛見沢に行ったんだよ」
この能力、というのがわからない。
だが、魅音は続きを促した。
「僕らの間…つまり、こういう能力を持ってる連中の間では、こいつを『スタンド』と呼んでる。
まぁ、有体に言って超能力と変わらないな。
そして…僕の持っている能力は、『人の個性に関わる』ことが出来るんだよ」
「話が全く見えない。どういうことだ…?」
圭一がおそるおそる、尋ねる。
「順を追って説明しようか。まず僕は君達が会った露伴ではない。
先ほどの茶番は、それをどう面白く教えてやろうか、っていうアイディアから生まれたものだ。
まぁ、結局看破されたあたり、僕にはゲームを作る才能ってのはないらしいね」
「余計なことはいいよ。ちゃっちゃと話しな」
「そうだな。パラレルワールドってわかるかい?
こことは違う時間の流れてる、同一で、しかし違う平行世界、ってやつ。
漫画をよく読むんなら、一度くらい聞いたことあるだろ?」
二人は頷く。最早こんな超常現象を前にしては、何でも来い、というやけっぱちな気持ちが生まれつつあった。
「君達が過去に出会ったのは、その平行世界から来た僕だ」
露伴の話を要約するとこういうことになる。
平行世界では、この雛見沢に有毒ガスが噴出し、村民は全員死亡、村は閉鎖されるという、
『雛見沢大災害』という恐ろしい出来事があった。
2008年の露伴はその事件に(漫画家的な意味で)興味を持ち、調べ始める。
そして調べていく過程で、大石達と『オヤシロさま』に出会ったのだ。
「お、オヤシロさまぁ!?正気でいってるのかよ、露伴さん…」
「…疑う理由はないよ、あんた。何があったっていいじゃないか、そんなクソッタレの災害が起きなきゃ…」
「まぁ、信じる、信じないは最後まで聞いてからにしてくれよ」
露伴の持つスタンドが、彼女―オヤシロさまと出会うきっかけとなったのだと言う。
力に引かれて露伴の時代に現れた『オヤシロさま』は、ある一人の少女を救ってほしいと嘆願する。
その少女は、今まさに向こうで演舞を行っている、古手梨花。
露伴は梨花を助けることと、大災害の真実を見極めるため、調査活動を開始。
そして…梨花は、助かった。
梨花の死と、雛見沢大災害が直結していることは、露伴があまり説明することはなかった。
圭一、魅音は雛見沢症候群のことについては既に悟史の件などから知っており、
それが関わっていたものだった、というだけで納得してくれたようだ。
すまん、誤爆だ
そして、露伴はその世界から帰還する前に、ある『工作』を施した。
彼の能力『天国への階段(ヘブンズ・ドアー)』で、雛見沢で彼に深く関わった住人から、
彼に関する記憶を一切、思い出させないようにしたのだ。
また、露伴を思い出そうとすると記憶の改変が行われるようにも仕向け、
彼は文字通り、雛見沢から『消え失せた』。
「何故そんなことをしたんだい?忘れる必要なんかなかったじゃないか」
「ふふ、これは僕の我侭だよ。だって、『消える』運命の人間なんか覚えてたら、
君達が前に進む足枷になっちまうじゃないか」
それは露伴自身のことなのかもしれない。
杉本鈴美の幽霊を救おうと決意したきっかけである、欠けた記憶のこと。
「君達の結婚式、僕は行けない運命だったからね。だから、君達には僕なしでくっついてもらったのさ」
「水臭いじゃねぇかよ…露伴さんよぉ…」
圭一は、拳を握り締めながら、そう呟く。
「覚えてさえいれば、結婚式で思い出話も出来るじゃねぇか…!
そんな勝手なことしねぇで、潔く俺達の思い出になってくれってんだよッ!」
「…それも道理だね。それに関しては謝らせて貰おう。別世界の僕が悪いことをした」
あまり悪びれない様子ではあったが、露伴は一応頭を軽く下げた。
↑すまん、誤爆の誤爆
はいCMで〜ふ
誤爆ドンマイ
し、支援してあげるんだからっ!
「質問してもいいかい?露伴さん…私が25年前に会ったのは、平行世界の人間なんだよね?」
「あぁ、間違いないね」
「じゃあどうして…それが今ここにいる露伴さんに繋がるんだい?」
「そうだぜ。言わば25年前の露伴さんと今の露伴さんは他人と言ってもいいはずじゃねぇか」
それは少しややこしい手順を踏んだんだ、と露伴は苦笑して話し始める。
ある団体に二通、手紙を送った。その団体は露伴の知る限り、世界で最も信用できる団体であり、
その団体に意見できる立場の男に、露伴は自らこう書いて送ったのだ。
『浮気には十分、ご注意を』…と。
「あとは彼の好きな俳優のスキャンダルなんかを少々ね。
ま、信用に足る内容だったんじゃないかい?こうなった以上は」
「で、…送らせたんだね?自分自身に、手紙を」
「ご明察。読んだ瞬間、この世界の記憶が戻るように自らスタンドで仕掛けを施した手紙をね」
正確には、手紙に描いた自らの絵に仕掛けたのだ。
「これを目にした『岸辺露伴』は、平行世界の雛見沢の記憶を得る」…という、あまりにも大雑把な仕掛けだったが。
そして、露伴の目論見は当たった。
彼は見事に平行世界の記憶を得て、『雛見沢大災害』の起こらなかった世界の『岸辺露伴』となった。
そして…今日。2008年、平成20年の、綿流しのお祭り。
彼は再び、雛見沢に行ってみようと思い立ったのだ。
「で、ついでに君達を少々驚かしてやろうかと思ってね。
いやぁ、大の大人が素でビビっちゃうところなんて、中々見れたもんじゃないしね」
「…住所と電話番号は、インターネットから辿ったんですね?」
「ああ。今は便利な時代だよなぁ。綿流しのお祭りの運営委員さんの連絡先、簡単に載ってるんだからな」
それでか。圭一は頭を抱える。確かに、連絡の受付先には自宅の住所を載せていた。
それに電話番号なんて、彼のスタンドの前には巨大掲示板の検索も同じだ。簡単にわかってしまったことだろう。
「ということは、さっきの年とった露伴さんも…」
「君達がそこに座っている時に、『年月相応の岸辺露伴が見える』ように書き込ませてもらったよ。
で、君達が油断した瞬間に、その書き込みを消し去らせてもらったというわけさ」
「…ったく。推理小説に超能力は反則ですよ、露伴さんってば」
「そりゃ悪かったね。まぁ、事実は小説よりも奇なり、ってことさ」
こまーしゃるでふー
すまん、何かよく分らん('A`)
>>373 部分的にスタンド能力を使って、
ロハンはずるっこしていたということなのですよ、あぅあぅ(by空気神)
>>374 なんかこう、簡潔に説明してほしいぜ。
手紙辺りを特に
んでは投下前に解説なのです
ロハンが魅音達に送った手紙の切手。
あれに描かれているのは実は、ロハンのマンガの登場人物なのです。
そのキャラの上にロハンがもう一回全く同じ絵を描き、
それに「『圭一』と『魅音』の忘れていた記憶が『一度だけ』戻る」という仕掛けを施したのですよ。
>>1がバカなので書き忘れていたのです、サーセン、アゥアゥ
「…まだ、皆は忘れてるんですよね。露伴さんのこと」
圭一がぽつりと漏らした一言に、露伴は軽く頷く。
「あぁ、彼らにはスタンドの書き込みを解く『きっかけ』…
君達に送った封筒の切手の絵みたいなものは、送りつけてないからね」
「だったら!それを見せてやれば…!」
「無駄だよ」
思わぬ一言に、圭一が凍りつく。…何故魅音が、そんなことを断定できるというのか。
「そんなことを私達に教える時点で、あの切手にはもう何の効果もないんだ。
少なくとも、沙都子達の記憶は戻らない」
「…そんな!嘘だろ、露伴さんッ!」
「…いやぁ、実に頭が冴えてるね、魅音ちゃん」
その言葉が婉曲に、魅音の言葉を肯定している。
圭一は、その露伴の態度に呆然とした。
「…そして」
露伴が再び立ち上がる。
「君達にも、今日のことは忘れてもらうよ」
「そんな!嘘だろ、だって」
圭一が何かを必死で伝えようとするが、魅音はもう、その時には覚悟を決めた。
あの不可思議な能力からは、どうやっても逃れることは出来ない。
園崎家の一員として死線をいくつも潜った魅音には、それが痛いほどわかった。
わかりたくは、なかったが。わかりたくも、なかったが。
二人に近づいてくる露伴は、少し淋しそうな顔をしている。
「僕はね、ただ、あの頃の君達に、これだけ伝えておこうと思ってたんだよ。
どうやら君達を直接くっつけちゃったの、僕みたいだしな」
近づいてくる。ちかづいてくる。
「結婚、おめでとう。これからも仲良くな、お二人さん」
その言葉を最後に。
圭一と魅音は、祭具殿の前で昏倒した。
こまーしゃるなのです、あぅあぅ
ラスト行くよ、いい?
答えは聞かないけど!
wktk
よし来い
奉納演舞が終わる。
神社の境内から、一斉に湧き上がる拍手。
本殿から梨花は、汗を拭いながら下をゆっくりと見渡した。
最前列で沙都子が笑顔で手を叩いている。
石畳の近くで、詩音、悟史、レナが拍手を送っている。
そして…圭一たちも、いた。
本部テント近くの集団に紛れて、二人ともコップを片手に声を張り上げているようだ。
ブラボー…かしら。日本語でいいわよ、もう。
「いやぁ、おつかれさん!梨花、今年もカッコよかったねぇ!」
神社を退場し、ぐったりと休んでいた社務所に魅音達が押しかける。
勿論手には、泡麦茶だ。今冷蔵庫から出したばかりなのか、冷気が漂っている。
「本当でございますわ!今年は気合が違いましたわねぇ」
「うんうん、そうだね!今年はどうしたのかな、かな!」
「何でもないわ。ただ、今年で最後かもしれないもの。気合くらい入るわ」
淡々と、梨花はそう返す。疲れた体に、魅音が注いでくれた泡麦茶が染みる。
約束は守ったわよ、羽入。
まとめてみたが、間違ってたら指摘してくれ。
大災害が起こった世界を世界A、起こらなかった世界を世界Bとして、
Aの世界の露伴を露伴A、Bの世界の露伴を露伴Bとする。
露伴A、世界A-2008の雛見沢で羽入に会う。露伴A、世界Bへ。
露伴A、世界Bで祟りの真相を解明、ヘブンズで世界Bの圭一たちの記憶から露伴Aの記憶を消す。
露伴A、世界Bで手紙を書き、SW財団に預ける。
露伴A、世界Aに戻る。
露伴B、世界Bで手紙を受け取り、露伴Aの体験を得る。
露伴B、綿流しに雛見沢に来るも、圭一たちの記憶から消えることにする。←今ココ
「でもなぁ、何か今年の演舞、泣けたぜ〜!」
圭一が無闇に感動している。…今年の気合、そんなに入っていたのかしら?
「泣けた、とはまた妙なことを言いますわね、圭一さん。
確かに気合は目を見張るものがありましたけれど…」
「いや…なんだろうな?何か、言葉にできねぇんだけど…そう、
誰かに祝福されたような、それで悲しい別れがあったような…。
そんな気がしてさ。あ、いや、変な意味じゃねぇぜ?
ただ、無性にそんな感じがして、泣けたっつーか…」
圭一の要領を得ない話に、一同はどっと笑う。
梨花の気合が圭一を泣かせた、としきりにからかわれ、
向きになった圭一はますます一同にいじられることになった。
そう、これがこの夏の物語。
いつもと変わることのなかった、ひと夏の物語である。
-Fin…?-
どこかの分岐に、これとは違った物語があったかもしれません。
どうか、このスレを読んだあなた。
この物語を、幸せに導いてください。
それだけが、
>>1の願いです。
最悪のタイミングで投下しちまった。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
そして
>>1乙 楽しめました!
おしまい!
>>384 まさにExactly(その通りでございます)
解説してくれてありがとう
1時に間に合ったのだけは正直自分でもびっくりしてる。
いやぁ、vipに魂売るかもしれんとガクブルだったぜw
お疲れさま!
いい外伝だったよ
超乙
しかし…沙都子との再会も見たかったぜ…
>>1 乙でした
昨日からオールな俺はクールに去るぜ
おやすみ
>>392 沙都子と再開するには、最初の分岐で「皆に手紙を出した」フラグが必要だったんだぜ…
手紙を出す=記憶復活フラグだったからさ
>>1乙!
fin?ってことは・・・・・ゴクリ・・・・
>>396 そう、あるんだよ
どっかにハッピーエンドが…orz
この物語に欠けていたものを補ってくれれば、
多分
>>1のスレの皆の期待していたハッピーエンドなんだぜ…
>>397 だが
>>1の物語はひぐらしとは違って一回きりだからな
運命に敗北したと思ってあきらめるか上位にいる
>>1の考えに期待するしかないんじゃね
なるへそ
ハッピーへの分岐はA→A→Aだったのかな?
どっかの分岐でBにした俺が登場
>>398 分岐した先も全部書けるといいんですけどね
それやるのは、自分のページでも持ってからやるべきかなぁとか…
とにかく今は「困る心に備える」と書いて「困憊」なもんで、ムリっす
>>399 冒頭でAを選んだ場合、三番目の選択肢は内容を変更する予定でした
またAの6月27日は、会合の後に大きな変化をつけようとかナントカ。
こうやって書いてると、エロゲのシナリオライターを尊敬してしまいます
ふんふん
残念だけど仕方ない。まぁ本編の方はまだまだ続くみたいだしまた書きたくなったらやっちゃって!見るからさ