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89 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:17:54.43 ID:PjMXrIrr0
露伴と羽入はゆっくり話をしながら古手神社に到着した。

古手梨花が住んでいる場所は、古手神社の裏手にある小さな小屋らしい。
露伴と羽入がその小屋へと辿り着いたとき、梨花は小屋の入り口で露伴を待っていた。

梨花「あなたが、ロハンね。」
露伴「おまえが、古手梨花か。
   天国への扉ッ(ヘブンズ・ドアー)!!」

93 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:24:36.03 ID:PjMXrIrr0
梨花「な・・・何?その気持ち悪い少年は。」
露伴「やはりスタンドが見えるらしいな。
   気持ち悪いとは、センスのないやつだ。」
羽入「ロハン、それをしまってくださいなのです。」
露伴「わかったよ。僕は歩いて疲れてるんだ。
   中で麦茶でも出してくれ。」
梨花「図々しいやつね。
   まぁいいわ、入りなさい。」
露伴「そういうおまえも、態度がいけ好かないやつだな。」
羽入「あぅあぅ・・・。」

95 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:28:54.01 ID:PjMXrIrr0
露伴は部屋に入るなり勝手に座りこみ、狭い部屋だとか、
寝室すらないのか、とか文句を言っていた。
梨花はイライラしながら露伴に麦茶を用意した。

梨花「で?この男が何をしてくれるっていうの?」
羽入「ロハンは僕たちを助けてくれるのですよ。」
露伴「そんな約束はしてないだろう。祟りの真相を探りながら考えるって言ったはずだ。」
梨花「祟りの真相なら、私たちが知ってるわよ。」
露伴「へぇ。おもしろい、教えてもらおうか?
   君の体の記憶でさッ!!!天国へのt(ヘブンズ・d)・・・」
羽入「ロハン!!やめたほうがいいのです!!!」
露伴「なんだよ、別に危害を加えようってわけじゃあないんだぜ?」
羽入「あぅ・・・。僕が言うのが遅れたのが悪いのです。聞いてください。
   ロハンが富竹に能力を使ったとき、僕にははっきりとわかりました。
   ロハンが能力を使うと、僕の能力が乱されているのです。」

96 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:34:23.83 ID:PjMXrIrr0
羽入「今、能力を使ったからどうなる、というわけじゃないのですが、
   能力を使いすぎれば僕の能力が消え、ロハンは元の世界に戻ってしまいます。
   なので、あまり能力を使わないほうがいいのです。」
露伴「それは、ハッタリじゃなくて本当だろうな?」
羽入「ロハンの能力は僕たちにとっても有用なのです。
   だからハッタリでこんなことは言わないのですよ。」
露伴「ふむ。あとどのくらい使うとまずいのかはわかるか?」
羽入「あぅあぅ。ちょっとわからないのです。
   それに時間が経てば大丈夫なのかもしれないですし。
   今の段階ではなんとも言えないのです。」
露伴「そういうことなら、喋ってもらおうか。
   オヤシロ様の祟りの真相を。」
梨花「嫌よ。めんどうくさい。」

97 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:39:37.53 ID:PjMXrIrr0
露伴「このガキッ!!
   さっきから態度がでかいと思っていたが、もう我慢できないぞ。
   この岸辺露伴が頭を下げて頼んでいるのに、めんどうくさいなんてぬかしやがった。
   いいだろう、やはり天国への扉(ヘブンズ・ドアー)を使うしかないようだな。
   それに、その失礼な口を二度と開かなくしてやるッ!!!」
羽入「ロハン、やめてくださいなのです。
   二人とも仲良くしないとだめなのです。
   まずは・・・僕の話を聞いてくださいなのです。」
梨花「私は、嫌だと言っただけよ。
   勝手に興奮してるのはその男じゃない。」
露伴「このくそガキがァァァァアアーーーーッ!!!」
梨花「アンタなんかより生きてる時間は長いんじゃあないかしら?」

羽入「やめてくださいなのです。あぅあぅ。」

103 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:46:39.35 ID:PjMXrIrr0
「露伴」と「梨花」ッ!この世にこれほど相性の悪いものがあるだろうかッ!
しかし、なんとか羽入が露伴と梨花をなだめ、話し始める。

羽入「まずは梨花。
   露伴は僕のような特殊な能力を持った人間です。
   さっきの少年がその能力を目で見たものだと思ってください。
   普通の人間には見えないので、僕と同じようなものです。」
露伴「君と違って、自我は持ってないがな。
   僕の親友には自我を持つスタンドを扱えるやつがいる。」

107 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 20:53:24.04 ID:PjMXrIrr0
梨花「スタン・・ド・・?」
羽入「ロハンの世界では能力のことをスタンドと言っているみたいなのです。」
露伴「側に立つもの、という意味でスタンドと名付けられたらしい。
   僕のはちょっと違うが、背後霊のように能力者の後や横に出すのが一般的だからな。
   僕は、運命に立ち向かう、という意味での「stand up to」から来ている、と考えている。」
梨花「運命に立ち向かう・・・ね。
   そういう意味ではアナタはスタンドじゃないみたいね、羽入。」
羽入「あぅあぅ。話を元に戻すのです。
   ロハンは非常に強い意志を持っていました。そして僕のように特殊な能力を持っている。
   そのため、すでにロハンの世界を去り、数巡後の世界に来ていた僕にその意思が届いたのです。
   ロハンの強い意志とは、オヤシロ様の祟りの真相を知りたい、ということでした。
   そこで、僕はロハンなら梨花を殺す人間を見つけ出し、梨花を助けてくれると考えたのです。」
梨花「ふぅん。でも、先約があるって言ってたじゃない。」
羽入「僕はそのことはまだ聞いていないのです。あぅあぅ。」

112 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 21:05:54.04 ID:PjMXrIrr0
露伴「大石と、赤坂って知ってるか?二人とも古手梨花と面識があると言っていたが・・・。」
梨花「あ、赤坂って、あの警視庁の!?」
露伴「そう言っていたよ。大災害の後に、彼らは雛見沢で起こった全ての真相を調べていたようだ。
   20年以上経った2007年の時点でも真相にたどり着く事はできていなかったけどね。
   その二人に真相を暴いて教えてくれって頼まれている。」
梨花「そう、赤坂が・・・。」
羽入「大災害って何なのですか?僕たちは知らないのです。」
露伴「あぁ、古手梨花が死んだら世界を移動しちまうんだっけか。
   僕の世界では、古手梨花が死んだ日の深夜。雛見沢で火山性のガスが発生。
   村の住人全員が死亡するという災害が起きるんだよ。
   まぁ、政府の発表が火山性ガスってだけで、真相ではないという説もあるがね。
   さっき羽入の話を聞いた感じ、君が死んだことによる村人の発症かなにかだと思うんだが。」

117 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 21:18:47.33 ID:PjMXrIrr0
梨花「・・・そうなの・・・。
   いつの世界も私が死んでそれで終わりだと思っていたけれど、
   私が死ねば私の仲間たちも、みんな死んでいると言うの・・・?」
露伴「僕の知る情報では、警察に逮捕された竜宮礼奈だけが生き残っていたと思うが。
   まぁ、大半の村人は死ぬはずだ。」
梨花「レナが逮捕された世界。そう、あの世界から来たのね。」
露伴「あぁ、そうだ、その世界から来た。
   僕は"漫画の取材"のためにオヤシロ様の祟りの真相を暴きに来たんだ。」
羽入「オヤシロ様の祟りの真相を梨花が教えるのが嫌なら、僕が教えるのです。
   だから梨花を助けてほしいのです。」
梨花「いいわ。教えてあげる。
   私も私が死んだあとに何が起きているのか興味があるわ。
   あんたに助けを求めるつもりはないけど、情報を交換するならいいわ。」
露伴「気に入らないが、情報を交換したいのは僕も同じだ。
   まずは、毎年のオヤシロ様の祟りについて教えてもらおうか。」

120 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 21:21:14.54 ID:PjMXrIrr0
梨花「私達の知っている情報はこのくらいかしら。
   おおまかにはこんなところよ。」
露伴「そうか、じゃあ今度は僕の話だな。
   と言っても、さっきのでほとんどなんだが・・・。」
梨花「もう一度、ちゃんと話して。
   私が死んだ後、何が起きているのかを。」
露伴「ッたく、わかったよ。話せばいいんだろ?話せば。
   1983年6月26日早朝、君は神社の賽銭箱付近で変死体で発見される。」
梨花「変死体?殺されるときの記憶はないのよ。
   教えてちょうだい。」
   
   123 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 21:23:47.43 ID:PjMXrIrr0
露伴「・・・。
   生きたまま、腹を裂かれ内蔵と引きずり出されて死んでいたそうだ。」
梨花「まさに、綿流し・・・ね。」
露伴「34号文書にもそんなことが書いてあったな。
   まぁ、そんなわけで君の変死体が見つかった。
   そしてその日の深夜から翌日未明にかけて、火山性のガスが発生して村人が全滅。
   その大災害のゴタゴタで捜査はうやむやになっちまったそうだ。」
梨花「犯人は、わからないのね・・・。」
露伴「あぁ、捕まっていない。
   その後雛見沢は2005年まで危険があり封鎖されていた。
   ガス発生源の鬼ヶ淵は災害直後にコンクリートで埋め立てられている。
   この長期の封鎖や沼の埋め立てには、不審なところが多々あると噂されている。」

127 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 21:28:35.64 ID:PjMXrIrr0
露伴「他に大石や赤坂から聞いた話で関係がありそうなものは、
   古手梨花が死亡したときに、正確には古手梨花の死体が見つかる前日の深夜から翌日未明に入江京介が自殺している。
   また、大石の部下が雛見沢地区で行方不明になっている。
   それらも真相はわかっていないが、大災害とは別に起きた事件だ。」
梨花「入江がッ!どうして?」
露伴「僕に聞くなよ。まぁ、大石も理由はわからないと言っていた。
   警察の捜査では、原因は見つからなかったんだろ。」
梨花「そう・・・。わかったわ。
   他には何も知らないの?」
露伴「あぁ、知らないよ。ここまできて隠し事をするほど卑しいやつじゃないよ、僕は。
   僕は君らから話が聞けて、やっと祟りの真相に近づけた。
   あとは、5年目の祟りの真相を、そして大災害は事実なのかを突き止めれば、全てがわかる。」
羽入「僕たちも、5年目だけがわからないのです。
   富竹や鷹野を助けることができれば、そして梨花を殺す人物が誰なのかわかれば、
   僕たちの目的も達成できると思いますです。ロハンとは目的が一緒になりましたです。」

132 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 21:44:54.34 ID:PjMXrIrr0
露伴「あぁ、目的はほとんど同じだが・・・、
   僕の助けはいらないと、そう言ったんじゃなかったかな?」
梨花「そうよ。あんたの助けはいらない。」
羽入「梨花ッ!そんなこと言っちゃだめなのです。
   ロハンの力なら助けてくれるかもしれないのです。」
梨花「無駄よ・・・。どうせ何をしても私は助からないわ。
   あなたが未来から呼んだその男、たしかに私が死んだ後のことを知っていたわ。
   でも、それだけじゃだめなのよ。真相を知らなければ、犯人を知らなければ、私を助けることはできないわ。
   この男が持ってきたのは不幸の手紙。私は私のせいで仲間が死んだなんて知りたくなかった。
   知らなくていいことを伝えに来ただけなのよ。ほんと、余計なお世話だわ。」
   
   138 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 21:53:31.39 ID:PjMXrIrr0
露伴「おい、小娘。この岸辺露伴にできないことがあるって、そう言いたいのか?」
梨花「そうよ。私達が何度昭和58年の6月を過ごしたと思っているの?
   あんたのちょっとした能力くらいじゃ犯人なんてわかりゃしないわ。
   しかも、その能力も使いすぎたら元の世界に戻ってしまう。
   どーしようもないわね。あんたも羽入も。ぜんっぜん使えないんだから。」
露伴「・・・そうかい。じゃあ話は終わりだ。
   僕は自分で犯人を見つける。君を助けることはしない。
   君が腹を割かれて内臓を引きずり出されるのを楽しんで見させてもらうとするよッ!」
梨花「そうね。うちの羽入が迷惑かけて済まなかったわね。
   お詫びに好きなだけこの世界にいるといいわ。自由に犯人を捜すといい。
   そして、自分の無力さを知ったら帰るといいわ。」

142 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 21:57:42.46 ID:PjMXrIrr0
露伴「お言葉に甘えさせてもらうことにするよ。
   あと、ひとつ。泊まる場所がないんだ。
   今晩だけここに泊めるか、どこか泊まる場所を教えてくれ。」
梨花「しょうがないわね。今夜だけよ。そのあとは自分で探しなさい。
   見つからなかったら、神社の社ででも寝ればいいんじゃないかしら?」
露伴「嫌味なガキだ・・・。
   ところで、ちょっと相談に乗ってくれよ。
   僕が持ってきたこの金、使えると思うか?」

羽入「(やっぱり、梨花は僕の言うことは全然聞いてくれないのです・・・。
   僕がロハンに付きまとって、ロハンと一緒に真相を突き止めるしかないのです。)」
羽生は一人決意を固めるのだった。
173 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 22:53:17.72 ID:PjMXrIrr0

■TIPS

----露伴のメモ----
祟りの真相を梨花から聞いたので書いておく
基本的には1〜4年目の祟りはこれで解明されたと思う
あとは5年目の真相か・・・


・1年目
深夜、殺された現場監督が発症し犯人らに襲い掛かった
犯人らは過剰防衛により現場監督を殺してしまう
犯行中および犯行後の精神的不安定より主犯格の男が発症
入江診療所で保護され研究の対称になったようだ

175 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 22:54:41.93 ID:PjMXrIrr0
・2年目
梨花の見解によると
発症した北条沙都子が両親を突き落としたらしい
その後沙都子は発症するが、その後、沙都子はなんとか治療により普通の生活ができるようになったそうだ

梨花の見解というのは、梨花が沙都子や入江から聞いた話を総合した内容のようだ
大石も確かに沙都子の事件当時の証言に矛盾があると言っていた


・3年目
父は病死。
母は父の死を騒ぎ立てたため、入江診療所直属の部隊「山狗」に処分されたそうだ。

特にこの件に変わった点はないそうだ

176 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 22:57:52.49 ID:PjMXrIrr0
・4年目
北条悟史が北条玉枝を撲殺。
事件後北条悟史が発症し、入江診療所で保護された。
警察の捜査が入江診療所まで及ぶのを恐れ、麻薬中毒者を犯人に偽装したらしい
北条悟史は現在も治療中とのこと



一応気になることもある。
梨花達が転生する際にこれらはかならず起こっているらしい。
2年目と4年目は北条兄妹の強い意志が働いていれば確実に起きると考えられるが、
1年目と3年目はどうなのだろうか?1年目は現場監督になにか強い意志があったのだろうか?
また、3年目の病死はどうなるのだろう。羽入の能力が正確にわからない以上、推測できない。

177 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2007/12/24(月) 22:58:36.23 ID:PjMXrIrr0
さて、4年間を振り返ってみて園崎家の影はどこにもない。
梨花曰く、園崎家家訓に"園崎家頭首は如何なる天災も全て自らの差し金であるように振舞うべし"という家訓があるそうだ。
大石はまさにこの家訓に振り回され、いままで間違った推測をし捜査をしてきたようである。
園崎は梨花が知る限りでは白だ。
それでは誰が梨花を殺すのか。ゆっくり考える時間が必要だな。


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